裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/06/21 06:08「不穏な眠り」若竹七海

 62日のこと。 

 再開した妙高図書館にひと月半ぶりに出掛けて行ったら、遠目に入り口がブロックされているのが見えた。 

「え、ウソでしょ。まだ閉館中?」と動揺しつつエントランスに到着したら、接触機会軽減のため正面の手動の扉だけが使用禁止になっていた。「出入りは左側の自動ドアを使用されたし」ということで自動ドアを二枚通過して入館する。入館した後は貸出カウンターの手前で手指の消毒、おでこで職員の方の検温を受けて、来館者カードに指名を記入する。 

 掲示されている「お願い」など見なくても、「まったりと長居しないでくださいね。」という空気が全館に満ちているので、速足で館内を回る。 

まず雑誌コーナーで「クロワッサン」の「着物の時間」のコーナーをチェック。 

今野敏「清明」なし。 

若竹七海ハードカバー、めぼしいものはなし。 

加藤実秋文庫本「メゾン・ド・ポリス」あった。 

若竹七海文庫本「不穏な眠り」あった。ついでだが「心の中の冷たい何か」の内容を忘れちゃったから、もう一度読もう。 

 というわけで葉村晶シリーズの最新作(といっても刊行されて早や半年だが)「不穏な眠り」。 

 ある時は恐ろしく粘り気のある池にはまり、またある時は大みそかのビルの警備で凍死しかかる。(しかもこのエピソードが後に怪談話に脚色され都市伝説化して再度登場するところが笑える。)今回もハムラは相変わらず「割のいい仕事のはずが、ふたを開けたらとんでもないことになった」的な案件とエキセントリックな依頼人に振り回されるが、今回の目玉は何といっても表題作「不穏な眠り」の「聞き込みの最中に相手に絞殺されかかる」だ。 

 首を絞められた被害者が凶器を外そうともがいて、自分の首を引っ掻いて作る傷。ミステリではお馴染みの「縊死を自殺か他殺かを見定める」ための法医学用語「吉川線」を自ら作ってしまったハムラの、 

「実物を見るのは初めてだ。できれば自撮りしてMURDER BEAR BOOKSHOP』の」SNSにアップしたかった 

には爆笑してしまった。

 

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