裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/07/22 06:25「メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト」加藤実秋

シリーズ第3弾。シリーズ初の長編である。 

 ところでヒロインのひよりはこれまで1冊に一回必ず危機的状況下で、夏目と「やるのか?」「やります。」と修羅場を乗り切ってきたのだが、今回は爆弾を積んだ車を、被害を最小限にとどめることが出来そうな埠頭まで運転して移動して自分は海に飛び込む。 

 おぉ、ついにひよりがカーアクションまでこなすようになった、感無量である。 

 前作は藤堂さんの元妻杉岡さんが登場したが、今回は昭和のデカを体現したようなおっさん、迫田さんの家族が登場する。迫田さんは定年退職時に熟年離婚してメゾン・ド・ポリスの住人となったものの、今でもメゾンには別れた奥様から季節の折々に好物のお漬物などが届けられており、改善の余地のない絶縁状態ではない、という状態であることが第1作で披露されていたが、今回迫田さんは事件の聞き込みに出向いた場所で息子保仁くんと再会する。しかもその後の展開で保仁くんにも疑いの目が向けられ、迫田さんは息子を疑いつつ事件の真相に迫っていく。 

 先ほどのひよりのカーアクションがクライマックスかと思いきや、そのあとに迫田さんの元妻、葉子さんが語る離婚の真相が驚きだった。私にはこっちの方がクライマックスのように思えた。

 

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