裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/09/23 05:50「秘密の森」Season2 第十話 2020.9.13

 ウ・テハが会いに行ったのは、パク弁護士の妻だった。

 車中で突然死したパク・グァンス検事は、日本で俗にいう「ヤメ検」つまり元検事の弁護士のようだ。だから検察関係者の一部は、彼を前職のまま呼んでいるらしい。ソ・ドンジェは彼の後輩として葬儀に出向き、パク・グァンスの妻から「夫は酒は飲まない」と聞かされていた。「突然死を隠蔽するのは何かわけが?」不信を抱いたソ・ドンジェが、ウ・テハの所に持ち込んできたのは、それが理由だったらしい。

 シモクは議政府支部でソ・ドンジェのスタッフと会っていた。車中の突然死、心筋梗塞があり、血中からアルコールも検出された。事件性なしと判断された事例だったので、記録の不備がそのまま放置されていた。彼らに対し、シモクはそのことを厳しく指摘する。パク検事の記録のファイルの表紙が、セゴク署の自殺の案件のそれと似ていると思ったシモクが、取り出して見比べていると、女性の事務官が「それは自分がソ検事に頼まれて用意したファイルだ。」という。スタッフ3人は思い出したように、他にもう一冊、全部で3冊だった。ホワイトデーのお返しのお菓子を貰った日だから14日だった、と状況を話し出す。「なぜ、今まで話してくれなかったのか。いつもと変わったことがなかったか、と尋ねたはずだ。」容赦のないシモクの言葉に気おされたスタッフは、所轄の交通課に連絡を取ったり、パク検事の遺族の連絡先を調べたりと慌てて動き出す。

 ヨジンとチャン・ゴンは元セゴク署署長の妹が経営する食堂へやってきた。トイレを口実にヨジンは裏を探った。鍵のかかった地下室を見つけたヨジンが声をかけると中で物音がしたため、ヨジンは鍵を開けて中へ入った。 

 内部は痛んだ食材が山積みになっており、片隅のブルーシートをめくると、そこにいたのはネズミだった。

「急に冷蔵庫が壊れちゃったんです。」立ち入り検査要請のために連絡を入れるヨジン達に、店の主人は「自分は身内に警察官がいる」とすごむ。

 「行方不明者は年間1万人、一日当たり30人。知らない人なら彼はその中の一人にすぎなかったが、今は心持ちが全く違う。本当はすべての事例で、こうでなくてはならなかった」とヨジンは暗い表情に。「同感だ。子供のことを思うと気の毒だ。ソ検事も人の親だ。子供に会いたいに決まっている」とチャン・ゴン。

 それにしても妙だ。足取りが全くつかめない。普通はなにか匂ってくるものなのに・・・ヨジンは悩む。

 議政府支所を出たところで、シモクは電話でウ・テハに「セゴク署の件の他に、ソ検事が気にしている事件はなかったか」と尋ねたが、他には何もないというウ・テハ。実はその時、ウ・テハはソ・ドンジェが襲われた現場にいたのだった。

 パク検事の遺体と車の発見現場へやってきたシモクは、運転者が急な苦しみで車を急停止したというのに、車体が路肩へ寄った気配が全くなく、やけにまっすぐなことに疑問を抱く。担当した所轄のナムナンギュ署の交通課へ来たシモクは、自分の疑問・・・車体がまっすぐなこと、彼の生活圏内でもなく、行き先の見当がつかないというのにカーナビを使用していなかったこと・・・をぶつける「普段の生活圏内ではなくても、土地勘がある、というのはあり得ることではないか?」それ以上刑事にも全く見当がつかなかった。

 続いてパク検事の妻のところへやってきたシモクだが、来客中で外で立ち話をすることに。亡くなった夫の行き先は見当もつかない。酒は・・・まぁ人並みだったと思う。仕事の話は家庭では全くしなかった。車は既に売りに出した、当然だろう。シモクは中で、赤ん坊が泣く声を聞く。

 現在のパク検事の秘書に会ったシモクだが、仕事に関しては、これと言った話は聞けなかった。ただカーナビは依頼人が使わずに来てほしいと要求すれば、それに応じることはあるかもしれない。それと「パク・グァンス検事は、事務所の代表の指示もあって、お酒は止めた。」という事実をつかむ。

 オフィスに戻り、ウ・テハに「(パク・グァンス案件はいいから)セゴク署に集中しろ」と指示されたシモクが席に戻ると、母親からメールが届いた。「なぜ戻って来たのに知らせがないの?報道で知ることになるのはどういうわけ?時間が出来たら顔を見せて」「すいません、そうします。」シモクは返信する。

 ウ・テハがチェ・ビッに連絡をとろうとしていたところへ、シモクがやってきた。ソ検事が持ってきたファイルが他にもあるはずなんですがと言うシモクに「ない」と否定するウ・テハ。だがソ・ドンジェが初めてこの部屋にやってきた時、自分は自分の席にいて、話し声が外まで聞こえたと言われ窮する。そういえばあったかも・・・

探し始めた書棚の中に目指すファイルを見つけたシモク。ごまかすつもりだったウ・テハの思いは見事に打ち砕かれる。わざとファイルを隠していた、シモクは確信する。

 元セゴク署長が警察庁に呼び出された。昔は同僚だった自分よりチェ・ビッが昇進しているのが面白くない署長はアリバイを確認され、否定するが防犯カメラの映像を見て黙り込む。「目撃情報がネットに書き込まれた」連絡をもらったヨジンは、部屋を出て書き込みを確認する。

発行された令状を手に目撃者を探し回る龍山署の署員たち。判明した身元から、目撃者に前科があることが判明する。

 一方、チーム長は科研でネクタイの画像の分析に立ち会っていた。映りこんでいた光の正体は時計だった。文字盤の模様が自分がはめているものと同じことに気付き、チーム長は絶句する。彼はヨジンにメールを送信した。「画像の光は時計だった。警察の時計だ。」

 シモクに目撃者の前科の件を調べてもらおうと電話していた時、ヨジンはこのメールを受け取った。「後でかけ直します。」電話を切った時のヨジンの様子が気になったシモクは、警察庁へ向かう。

「申し訳ありません。」うつむくチェ・ビッを前に、報告を受けたシン・ジェヨン捜査局長は激昂した。「セゴク署の奴らを連れて来い、今すぐここに呼び出せ!」

 

 ドンジェのスタッフに「忘れてました」と言われたシモクは「でもお菓子のことは覚えていたわけですか。」と瞬殺。「真顔で、静かに、容赦なく」のシモクは・・・怖い。

 故パク検事のお宅の先客が気になる。赤ちゃん連れだから女性かな?と思うが、何かいわくがあるのだろうか?

 3冊のファイルのうち、おそらくパク検事(弁護士)の件は、ウ・テハとチェ・ビッにとって決して触れてほしくない案件だったのだろう。だからウ・テハは、セゴク署の件をチョイスしたのだろうが、セゴク署の事件関係者は調査に過剰に反応した結果、ソ・ドンジェを拉致監禁した。ということらしい。大学生の溺死事故、セゴク署の警官の自殺、ヤメ検弁護士の突然死。それに3つ目のピンクのファイルの中身は何なのだろう?

ラストの予告でウ・テハは「辞表を用意してくれ」と指示を出していた。この辞表、シモクに手を引かせるための者だろうか。それとも進退窮まった彼自身のものだろうか?

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