裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2013/05/03 12:38ドラマの放映も始まりました

 先日劇場版「麒麟の翼」を見たこともあって、東野作品を読もうかな、と思い立ち書架の前に立ってみると、ガリレオシリーズの第8弾「禁断の魔術」があった。そんなにあったっけ?と数えてみると、未読の「虚像の道化師」も入れて確かに8作。「シリーズものを長続きさせることができない」と称する東野さんにしては堂々のロングラン達成ではないかと思う。
 今回読んで感じたのは、作品の見どころである湯川准教授の実証実験による謎の解明が、必ずしも犯人の特定とは限らないこと。私はこれを「東野圭吾の新参者的演出効果」と呼んでいるのだが、このスタイルが加賀恭一郎ものからガリレオに波及しているのである。
 一番印象に残ったのが第2章「曲球る(まがる)」。他の3作は犯人が身内だったり、遺族の後悔が余計に深まったり、後味の苦さから逃れられないところがあるのだが、「曲球る」だけは本当に読後感が良かった。
 ラストでは湯川はNYに旅立ち、しばらくは捜査協力をお願いできないことになった。ひょっとしてこのシリーズも終結するのか?とその行く末にドキドキしているところである。

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