裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2017-06-09 20:20:28.0 早乙女レモンと仲間たちの逆襲

 数年前にダイソーで販売していたキャンディ「早乙女レモンの挑戦状」にハマった時、翌年同じ製品を買おうと思って探したが、どういうわけか見つけられなかった。 

 先日ダイソーへ買い物へ行ったとき、「まさかね」と思いつつお菓子売り場を物色してみたら…まぁ、お久しぶり。しかも姉妹品が2種類もある。 

 早速3袋とも買って同僚に差し出すと、レモンを知る二人は「覚えてる、懐かしい」と喜んでくれた。 

 さて姉妹品の「道明寺ウメ子の挑戦状」と「二階堂ミントの睡魔への挑戦状」だが、前者は美味しいウメ味のソフトキャンディというのが大方の印象。 

 問題は後者だ。一人だけ-彼女は結構重症の鼻炎持ちのため、ミント風味には耐性がある-には「大したことないよ」と言われてしまったが、このキャンディ、ミントの刺激がかなり強烈で、我々の職場では仕事の性質上マスクを着用するため、口の奥に広がったミントの味は、吐く息とともに鼻腔へ、そして鼻筋に沿って目に到達する。 

「これは味じゃない、痛い。」もはや食レポが不可能の刺激。というわけで、今のところ、このミント飴は仕事中の眠気対策グッズとして目下一押しの品である。 

2017-06-03 21:50:13.0 ゲリラ戦を展開中

 庭の雑草をテロリストに例えるなら、庭の草取りは正規軍の掃討作戦だろうか。

 ゆえに草取りは、不定期でも目の前の雑草をできるだけ抜き取ることが目標だ。ところが今年の春、冬囲いを外してから今まで庭の手入れを怠っていたら、あっという間に庭はテロリストに完全制圧されてしまった。 

 中でもドクダミの繁殖能力は著しい。花壇を覆いつくすドクダミと冬中地下で暗躍していたモグラのために、通販で取り寄せた貴重な菊は瀕死の有様。何とか救出したいが、ドクダミというのは地中深く根を張るので、駆除には時間も労力もかかる。さてどうしたものだろう…と庭を眺めながら思案した結果、あることに気付いた。

 庭の主である私にとって、雑草はテロリストだ。だが現実に雑草が庭を覆いつくしている以上、現在の主は彼らであるともいえる。テロリストは革命に成功し、今や私のほうが掃討作戦の標的にされる残党のようなものだ。ならば今度はこちらがゲリラ戦を展開するしかない。

 というわけで先週末は、植えた植物の新芽の半径10cm程度のエリアを徹底的に除草し、週明けからは出勤前の10分間と帰宅時の10分間、鎌なしで手で抜ける草だけに絞って草取りをすることにした。毎週末必ず除草に数時間かけると、心身共に-足腰には特にこたえる-負担が大きいわりに、これだけ盛大にはびこってしまうと成果が見えにくい、

 しかし、平日毎日20分で毎週小一時間上乗せできる。この時に手だけで抜ける、目についた育ち過ぎの草だけを抜いて、週末はドクダミなど根が深い雑草の退治に専念する。これで見苦しさが多少は改善してくれれば…と考えている。

 

2017-05-25 21:54:16.0 3部作しかあり得ない

 P.ルメートルのヴェルーヴェン3部作の最後を飾る「傷だらけのカミーユ」は、なんというか・・・読み終わって複雑な気分だった。伏線の張り方の巧みさやストーリー展開は、さすがルメートル、というクオリティだが、作品は大満足だが主人公に失望した、というのに近い。 

 チームワークが売りのヴェルーヴェン班は、アルマンの死で事実上崩壊してしまったから、では言い訳にならない。強盗障害事件の被害者が自分の恋人だったがゆえに、強引すぎる捜査の様子もいただけないし、事情を知りつつそれを黙認するルイもどうかと思う。このミスの解説では「部下や元上司が温かく支え」と書かれているが、そんなものだろうか?読みながら「あぁ、こんなぶっ壊れたカミーユを見ることになろうとは」と哀しい気持ちでいっぱいになった。 

 これだけヒットした作品なら3作で終わらせず、シリーズ化を望む声も少なくないと思うが、主人公があれだけ破綻してしまった状態では、3部作で正解だと思う。

 

2017-05-17 21:14:47.0 アレックスという女

 P.ルメートル、ルメートル・・・どっかで聞いた名前だな、と思って確かめたらD.ブラウン「天使と悪魔」にあった。ビッグバン理論を世界で初めて提唱者した修道士の名がルメートルだった。 

 さて、「悲しみのイレーヌ」を経て、いよいよ本命の「その女アレックス」である。 

 誘拐事件の被害者の女性は、救出を待たずに自力で脱出した。ところが彼女は警察に何も連絡してこない。追跡中に事故死した誘拐犯の素性を調べていくと、その被害者の女アレックスの驚愕の過去が暴かれていく。犯罪の被害者、あるいは極めて嗜虐性の強い連続殺人犯・・・カミーユたちがたどり着いた真相は・・・絶句、というほかない。 

 被害者、連続殺人犯、そして被害者。アレックスの立ち位置は章ごとに変わる。担当編集者である文藝春秋の永嶋俊一郎氏はこの作品を読んで、東野圭吾の「白夜行」や宮部みゆきの「火車」を連想したと仰っている。確かにミステリーでしか書けない悲しみと感動という点は同感だが、犯行計画が自死で完結する分、アレックスの生きざまは、雪穂や喬子よりはるかに痛ましい。最終章で克明に描かれる、ヴェルーヴェン班による取り調べの過程は圧巻だった。

 

2017-05-08 20:47:47.0 こんな逆転劇もありなのね

 ローマ帝国の衰亡の読み過ぎはとても消耗したし、陽気も良くなって出掛けるのが億劫でなくなったため、久しぶりに図書館に出掛けて書架の間を散策した。

 「熊と踊れ」は下巻しかなかったので、当初の予定通りピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」を借りた。残虐なシーンとは、あまりお近づきになりたくないはずだが、どういうわけか2年前にピエール・ルメートルが来日した時のインタビュー記事をスクラップしてあった。気にかかっていた証拠だ。

 「読者の確信が揺らぐようなショックを与えたい。波もなくて、読み終えてスムーズにベッドに入ることができる小説が、出来がいいと言えますか?」

  ルメートル氏はこんなことをおっしゃっていたので、そうか、そうですか、では揺るがしていただきましょう、と読み始めたのだが、中盤を過ぎてもちっとも揺らぐ気配がない。どうなるんだ?と思いながら読んでいたら、なるほど大きく揺さぶりをかけられ「え!こういうこと?」と驚愕した。

 

 ただし意外なことが一つ。GW中の昼間に読んでいたので、就寝には全く影響を及ぼさなかった。