裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/10/11 06:33 「秘密の森」Season2 第十四話 後編2020.10.5

 取り調べを再会したシモクは、いじめられる側の心理を克明に表現して見せる。それはかつての彼自身の経験でもあった。「何とか言え!」シモクは激昂した。「まだ息のある彼をどこかへ捨てたのか!」

 ネットのログイン履歴を発見したヨジンは、キム・フジュンを部屋から引きずり出した。彼は目撃者を装ってネット上に書き込みをしていたらしい。シモクはヨジンを止めようと追いかけてきた父親を阻止しようともみあいになる。ヨジンが息子を乗せて走り去るのを見た父親は、慌てて後を追う。

 キム・フジュンは車の中で過去の辛い心境を吐露していた。音楽関係の仕事がしたかったのに、とにかく勉強しろと父に言われたこと、中学時代から自分をいじめていた彼らとは、卒業すれば縁が切れると思っていたのに、高校時代も大学に入っても付きまとわれ、生活をめちゃくちゃにされたこと。このままでは未来がないと追い詰めたこと。「川なの?それとも山?」ヨジンにソ・ドンジェの行方を聞かれた彼は「山に捨てた。でも場所は分からない」と話し出す。動転し無我夢中だったし、辺りは暗かったので、確かなことは言えないと泣きじゃくるキム・フジュンは、連れてこられたソウル郊外の山で辺りを見回し、このあたりのような気がする、と自供。「父さんにどうして言ってくれなかった?」ヨジンが一斉捜索の手配をする傍で、打ちのめされるキム・フジュンの父。

 捜査範囲の広さと暗闇で捜索は困難を極めた。

「亡くなった学生が、スニーカーを自分で買ったという父の話に、違和感があった。あの時気が付くべきだった」捜索の状況を見に来たチェ・ビッの隣に立ったヨジンは後悔していた。

 ようやくソ・ドンジェ検事は見つかったものの、報道では夫の生死が分からない。ソ・ドンジェの妻はニュースを見て泣き崩れる。意識不明の重体だったが、ソ・ドンジェはまだ息があった。救急車に同乗したヨジンが後ろ手に縛られていた粘着テープを外すと、手首がネクタイで縛られていた。ほどいてみたが、切断された形跡がない。「どういうこと?」

 ヨジンが撮影したネクタイの画像はシモクやチェ・ビッの許へも送られた。画像を見たチェ・ビッは、偽の目撃者を連行するようヨジンに指示する。一方キム・フジュンの供述調書を作成していたチャン・ゴンは、彼が画像は送っていないと供述していることと調書にサインする彼の筆跡を確認し、以前送られてきた画像のそれとは別物であることに気付く。

 偽の目撃者、チョン・ギヒョクの部屋の床は例の画像のものとそっくりで、同様のガラステーブルもあったが、連れてこられた彼は容疑を否認し続けた。取調室にやってきたシモクはチーム長とチャン・ゴンに外してもらい、チョン・ギヒョクに言った。「君は検察になにかコネがあるのか?」シモクは警告する。

「以前逮捕したときに、妙なメッセージを受け取った。君に何かあれば私もただでは済まないと。そういうことなら君も黙ってはいられないだろう?」チョン・ギヒョクはその言葉に動揺する。 

 

 ファン・シモク検事、遂に吠える!いじめられ側の心理を克明に描写しながら、次第に尋問口調で相手を追い詰めていく。こういう時、シモクの右に出るものはいない。

 捜索を見に来た時のチェ・ビッの言葉だが、あれは「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」という「踊る大捜査線」の青島くんの名台詞ではないだろうか?

 ところで龍山警察署の若手刑事サンチョル君は、意外にもアドリブの嘘が上手い。

 以前先輩たちが「俺、そういうのダメだし。」と慌てる中、突然任されたサンチョル君は困った顔をしながらも、とっさに「送り主が手渡し厳守を指定した配達物」を主張する運送会社の配達員を見事に演じ、今回も水漏れの苦情を言いに来た階下の住人のふりをして相手にドアをあけさせた。意外な才能の持ち主である。

2020/10/10 06:12 「秘密の森」Season2 第十四話 前編2020.10.5

 海で死んだ二人との過去を回想しながら、キム・フジュンは走った。

 追いついて身柄を抑え、彼を部屋に連れてきたシモクとヨジンは、ソ・ドンジェ検事の行方を聞き出そうとするが、フジョンは何も答えない。彼の車からはドライブレコーダーが外されていたが、シモクは搭載していたナビゲーションシステムに、履歴が残されているのを見つける。

 悪臭は漂白剤のものだった。どこかへ移動したらしくソ・ドンジェ検事の姿はなく、床の模様は送られてきたメッセージのそれとは違う。ネクタイが置いてあったガラスのテーブルもない。ではあの画像は誰がどこで撮影したものか?龍山署の捜査員たちは困惑する。

 シモクとヨジンはキム・フジュンを取り調べていた。「ソ・ドンジェ検事は生きているの?死んでいるの!」二人が厳しい口調で聴取を行う間、キム・フジュンはソ・ドンジェから連絡があった日のことを思い出していた。

 聴取が進まないからとシモクに半休を求められたウ・テハは「休みのことは気にするな、何としても吐かせろ」と指示する。「思いもよらないところに犯人がいたね」無断で現場へ行ったシモクの行動を黙認しているウ・テハのことも、キム・サヒュンには意外だった。

 キム・フジュンの足取りと彼の交友関係をあたる二人。ヨジンは、彼が中学時代に死んだ二人からいじめをうけていた事実をつかむ。再び取り調べが始まると、怒って駆けつけたキム・フジュンの父が乱入してきた。司法機関の高官らしい彼は「今から私が息子の弁護人だ」と取調室に居座ったが、ヨジンが掴んだいじめの実態と「友達付き合いなんてありえない」という言葉に動揺を隠せない。部屋からは血液反応が出たという報告に、キム・フジュンは「犬の血だ。」と言い張った。漂白剤の影響でDNA鑑定は不可能で、彼がそれを承知で「あれは犬の血だ」と言い逃れをしているのは明らかだった。シモクたちが「とにかく容疑者と父親を引き離さないと。」と廊下で話し込む間、キム・フジュンの父は「大丈夫だ、父さんが何とかする。お前は決して何もしゃべるな。」と息子に言う。父が息子のために逮捕状請求が却下されるよう圧力をかけたため、話は最高裁判事から検察のトップにまで波及し、いきさつを聞いたウ・テハは逆上する。事態を打開するためにウ・テハとキム・サヒュンも、先輩筋の判事に連絡を取り、請求が通るよう動くことに。

 捜索を続けるチャン・ゴンたち同行したシモクは、街角の衣類用のゴミ収集箱に目を止める。鍵を壊し中身を引きずり出すと、中から血の付いた毛布や衣服が見つかる。

 

 

 部屋をたまり場にされて女まで連れ込まれ、パソコンを勝手に売り飛ばされ、逃げるために転居しても必ず見つけ出して追ってくる。死んだ大学生たちのいじめは、もはや恐喝のレベルに達している。彼らの恐喝から逃れるために、完全犯罪を目論むキム・フジュンの犯行計画もこれまた怖い。

 父親にとってキム・フジュンは自慢の息子だったのだろう。彼が中学時代に執拗ないじめを受けていたとか、部屋から血液反応が出たとか、息子が「犬の血です」と苦しい言い訳をするのを目の当たりにして動揺する姿は、何やら気の毒になった。

 また彼は自分の人脈をフル活用し、逮捕状の請求を棄却させようと後輩とおぼしき担当者に圧力をかける。こういう時にも先輩後輩の序列は絶対で、一方のキム・サヒュンとウ・テハも自分たちの人脈をフル活用し、捜査の主導権を握ろうと暗躍する姿はいかにも韓国らしい。

2020/10/10 06:12 「秘密の森」Season2 第十三話 後編2020.10.3

 シモクは西部支局発表の様子を支局前で見ていた。

シモクはカン・ヨンチョルに会い、パク・グァンスの飲酒のことを尋ねる。支局の前でオ・ジソン弁護士を見かけていたシモクは「ハンジョエンジニアリングへの捜査はグループ会長の差し金では?」と詰め寄る。カン検事長は、ハンジョの代理人としてオ・ジソンの名前を出す。

 パク・グァンスの元秘書に会ったシモクは、パク・グァンスの弟の金銭トラブルの件を詳しく尋ねた結果、オ・ジソン弁護士は、生前のパク・グァンスとそれ程親しくなかったことを突き止める。議政府支局のチョン・ミナから「レストランのような、誰かと合うのに適当な施設はない。その先に別荘があるぐらいだ。」ではナムヤンジュの人里離れた別荘で、誰が何を話し合っていたのか?同席したのはパク・グァンス、ハンジョのパク常務、もう一人は誰なのか?シモクは考える。

 チョン・ミナがシモクのオフィスに相談にやってきた。「ソ・ドンジェ先輩が行方不明になる直前、いじめの件で聴取を行った中学生が、また問題を起こした。彼らはカラオケ店の店主を袋叩きにした挙句、物置に置き去りにしたという。先輩の事件と犯行の手口が似ているし、少年たちはソ・ドンジェ検事の事件の当夜、現場からそう遠くないところいた。ただの偶然ではないのかも?だが相手は未成年だ。担当の先輩検事に報告すべきだが迷っている。シモクはミナにソ・ドンジェの通話履歴を見せ、中学生たちの名前がないか確認させる。リストに少年たちの名前はなかったが、ミナがその時の様子を話したことで、シモクの中に疑問が浮かぶ。

 「ソ・ドンジェ検事は、中学生たちの写真を見た後、大学生たちの写真を見て何かに気付いたのだと思う。だから溺死事故の生存者の青年に連絡をとった。」警察庁の会議室で昼食を食べながら、捜査のことを話し合うシモクとヨジン。「一つ違いなんです、ソ・ドンジェ検事の後輩の女性の検事は。」意外な発言に驚いたヨジンは彼を冷やかすが、シモクの「ヨン・ウンス」という答えに言葉を失う。「あの後輩の検事を見ていると、ヨン・ウンスを思い出すんです。ウンスも生きていたら、彼女みたいにどこかの海辺の支局で、元気に毎日やっていただろうなと」

 犯人は現場の様子に詳しい。その大学生はどうだろう?住所は別の場所だったが、ヨジンは市役所に問い合わせることを思いつく。

 翌日「事故の生存者キム・フジュンは以前、犯行現場の近くに住んでいたことがある」というヨジンの連絡を受け、シモクは彼女とキム・フジュンを訪ねると、彼はいきなり逃げ出した。シモクが彼を追う一方、ヨジンはガレージ奥のドアに気付き、中に入る。

 

 「検事さん、彼女に年を聞いたんですか?一つ違いなら釣り合いが取れると思った?」嬉しそうにシモクを冷やかしたものの、彼の返事にしんみりしてしまうヨジン。

 ガレージの奥の部屋に入った途端、ひどい臭いに顔をしかめたヨジン。ソ・ドンジェはあそこに閉じ込められているのか?

2020/10/06 23:28 「秘密の森」Season2 第十三話 前編2020.10.3

イ・ヨンジェ、ウ・テハ、チェ・ビッの腹の探り合いが始まった。

 「パク・グァンス先輩は普段は飲まない酒に手を出すほど追い詰められていた。イ・ヨンジェ会長、貴女が何かしたんじゃないのか?」とウ・テハは問い詰めたが、彼女は否定した。

「私の名前は誰から聞いたのか?ひょっとしてソ・ドンジェ検事?」チェ・ビッの問い、ヨンジェは頷いた。

「よりによってファン・シモク検事に捜査を任せるとは」と嘆く会長にウ・テハは「コントロールできる」と受合う。

 もう一つの部屋ではオ・ジソン弁護士がカン・ヨンチョル検事長を説得していた。

 ハンジョ・エンジニアリングはヨンジェの兄(おそらく異母兄)が任されているらしい。で、彼の不正を検察に暴かせ、グループ内の自分の地位を盤石にしたい、というのが会長の狙いらしい。

 オ弁護士はヨンジェの亡き夫イ・チャンジュンを引き合いに出し、カン検事長に協力を迫るが、検事長は即答を避ける。会談の様子を聞き「疲れた。何もかも一人で対処しなきゃいけない。」憔悴した様子のヨンジェ。

 帰路についたチェ・ビッは、別荘に出向いた時のことを思い出していた。停車している車はカーナビが停止している。一体何が起こったのか?その時、別荘の中から姿を現したのがウ・テハだった。

 シモクがオフィスに戻るとキム・サヒュンが帰るところだった。「腹痛は大丈夫か?」と聞かれ一瞬とまどったシモクは、ヨジンのメールのことを思い出し、「大丈夫です」と答える。偽の目撃者のことを尋ねた後、帰宅するキム・サヒュンを見送り部屋に一人になったシモクは、キムのオフィスに忍び込み、先日目にした写真の床の木目を犯行声明の画像と比較するが、車のキーを取りに戻ったキムと鉢合わせしてしまう。激怒するキムに謝りながらも「次長は以前ソンナム支局に折られたそうですが、どこの部署でしたか?」と食い下がるシモク。「刑事二課だ!」キムはそう言い捨てて部屋を後にした。「偽の目撃者は詐欺の前科があり、ソンナム支局が起訴していた。」シモクはずっとそのことが気になっていたのだった。

 翌日、前日のヨジンの行動を勘ぐるチェ・ビッに完全否定するヨジンに「用心しなさい。ファン・シモク検事とて検事であることに変わりない」とくぎを刺す。ヨジンは犯人を捕まえたいので、引き続き捜査に参加したいと願い出るが、チェ・ビッはこれを却下する。

 カン・ヨンチョルは部下とハンジョエンジニアリングの捜査について検討していた。グループ内の勢力争いに検察を利用する魂胆なのはわかり切っている。「イ・チャンジュン先輩の苦悩したのがよくわかる」とぼやきながらもカン・ヨンチョルは計画に乗ることを、オ・ジソン弁護士に伝える。「上手く行きました。」イ・ヨンジェに結果を知らせるオ・ジソン弁護士。

 西部支局前での発表をテレビで見ながら嫌味を言うキム・サヒュンに「何だ?ついこの間までは何かとファン検事を擁護していたのに」。前夜の二人のいきさつを知らないウ・テハは訝る。

 

 自称するだけあって、キム・サヒュンはコーヒーが大好きらしい。シモクが注目した額に入った家族写真は、かごにまとめられ、その隣にはアロマ・ディフューザー。なかなかおしゃれである。とはいえ、さすがに無断で部屋に入られたことを知った時の剣幕は凄かった。

2020/09/29 15:52 「秘密の森」Season2 第十二話 2020.9.21

 謝礼金目的の嘘の証言。目撃者はギャンブルで拵えた多額の借金があった。ヨジンはチェ・ビッに、シモクはウ・テハに連絡する。警察の不祥事を否定できたチェ・ビッは「ファン・シモク検事にごくろうさまって言ってあげて。」とねぎらい、インタビューが完全に勇み足に終わったウ・テハはため息をつく。

 ヨジンがシモクを飲みに誘っている頃、ウ・テハもまたコーヒーを持って公園にチェ・ビッを呼び出していた。ウ・テハは、シモクがソ・ドンジェの事件の捜査の過程で、パク・グァンス弁護士の件を調べだし、既に妻に会ったことを話す。どうやらパク・グァンス弁護士は、ハンジョグループのために陰で動いていたらしく、ウ・テハとチェ・ビッはその詳細と、アルコール摂取の偽装のいきさつを知っているらしい。チェ・ビッはさらに自分のところへオ・ジソン弁護士がやってきたことをウ・テハに話す。「彼もパク・グァンスがハンジョのために動いていたことを承知で、私に接触してきたのだと思う。」これを聞いたウ・テハは「ファン・シモクは早くはずすべきだった。」ソ・ドンジェがらみの捜査からファン・シモクとハン・ヨジンを遠ざけよう、大量の仕事を割り振って、事件に首を突っ込ませないようにしようと、二人は示し合わせる。

 居酒屋に来たヨジンとシモク。「今さらだが画像のほうは本物だろうか?」シモクはパク・グァンスの事件についても話した。「運転中に突然死した弁護士の血中からアルコールが検出された。妻は『人並みには飲んだ』と言っているが、秘書は『決して飲まない』という。」シモクはつぶやく。「そういえば、現場のナムヤンジュはチェ・ビッの前任地だった。」とヨジン。ほぼ同時にお互いのの電話が鳴り、二人は早速、上司から次の会議の日程を告げられる。翌日、大量のデスクワークを命じられ、シモクもヨジンも捜査に手を出せない状態の中、目撃証言が嘘だったことにより、ペク・ジュンギチーム長は釈放される。

 何とか危機を脱したイ・ヨンジェ会長。パク・グァンスの件は「この辺でやめにしないと」何かまずいことがあるのか、パク常務は多額の現金を用意し、オ・ジソンと会う。パク・グァンスの件は口外しないこと。ところがオ・ジソン弁護士が「ソウル東部検察局長カン・ヨンチョルに話した」という。彼はファン・シモクと親しい。彼に突きとめられたら打つ手がない。ヨンジェはパク常務にチェ・ビッとカン・ヨンチョル両方に会う段取りを指示する。

 シモクが作成した検察の改革案にウ・テハは激怒する。キム・サヒュンは書き直しを命じられたシモクを自分の部屋へ呼び宥めるが、退室時、シモクは部屋に置いてあるものにを偶然目を止める。席に戻る際、シモクは事務官に偽の目撃者の前科が詐欺であることをを確認する。

 協議委員会の2度目の会合は、捜査権のあり方をめぐって泥沼と化し、たまりかねたチャン・ゴンの「こんなのが国の最高機関の会合と言えるんですか?」というきつい一言で、委員達は黙ってしまう。ウ・テハ達が昼食をはさんで続行するか、それとも日を改めるかを話し合っている時、突然激しい頭痛に襲われたシモクは我慢できずに退出する。シモクの過去の手術のことを知るヨジンはそれに気付き、慌てて彼の後を追う。非常階段で座り込んだまま動けないシモクのために、ヨジンはメンバーにメールを送る。

 「消化不良か?なんでハン・ヨジンがそんなことがわかるんだ?二人はどういう関係なんだ?」と訝しむウ・テハとキム・サヒュン。「らちが明かんな」苛立つシン・ジェヨンと並んで歩くチェ・ビッの携帯にメッセージが送られてくる。

 運転席に座ったウ・テハにチェ・ビッから電話が来た。「オ・ジソン弁護士が会いたいそうよ。」ウ・テハは「会いに行くなら自分も会いたい」と同行を申し出る。

シモクの頭痛はようやく治まろうとしていた。「強くなりましたね、検事さん。また病院へ連れて行かなきゃいけないかとハラハラしましたよ。」何か冷たいものを、とコーラを買っ来たヨジン。会議室に戻ろうとしたシモクは、彼女がメンバーに「ファン・シモク検事は具合が悪い」とメールで連絡したため、会議がお開きになったと知らされる。「だからその・・・下痢だと思われてるんじゃないかと。頭痛のことを無断で知らせるわけにもいかないし。」

検察庁まで送るというヨジンに、龍山署に行かねば、というシモク。ヨジンは「何かあればチャン・ゴン警部補がいち早く連絡してくれるから大丈夫。行方不明の捜査に協議会、ストレスのせいじゃないんですか?異動先が突然変更になって、慣れない職場で厄介な仕事。おまけに行方不明事件の捜査。全部いっぺんに来たストレスが、頭痛の原因では?前の職場では無かったんでしょ?会議はこの後もずるずると続く。だから頭痛が起きたんですよ。」とシモクを気遣う。「警察は信用できない、と言いたかったわけじゃないんです。」「私も検察に恨みばかりってわけじゃありません。」二人は組織の論理や縄張り意識を超えられないジレンマを共有する。

 チェ・ビッが指定されホテルにやって来ると、ウ・テハが先に来ていた。最初は制止されたウ・テハだが、IDを見せ、チェ・ビッと共に面会場所へ向かうことに。

 同じころ、オ・ジソン弁護士はカン・ヨンチョル検事長を部屋へ迎え入れていた。「どんなご用件でしょう?」オ・弁護士は答えた。「深刻な事態です。」見せられた書類はハンジョ・エンジニアリングの財務報告だった。

 イ・ヨンジェ会長は二人が到着するまでに、ウ・テハに関する報告を受けていた。部屋の外でボディ・チェックを受けた二人が入ったスイートルームにいたのは、オ・ジソン弁護士ではなく、イ・ヨンジェ会長だった。

 

「下痢?僕が?」おぉ、遂に!シモクが笑った。そして、ヨジンに肩をバシッとやられムッとしているところを「今、怒った?怒ったでしょ」とイジられ、「一瞬、息が止まりましたよ」ははは。

ところでキム・サヒュンのオフィスで、棚の上の書類入れに何かを見つけたシモク。前科の内容は何なんだろう?