裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2015-05-01 19:47:48.0 スベクヒャン修正編その36

 今回は第71話と第72話。(オリジナルでは第106話から第108話に相当)

 「本来は鎮痛薬だが、多量に服用すると子供のように分別を失う。命を失う可能性も」プヨンはこん睡状態に。偽の王女だと知った時点で連れ出すべきだった。太子様を失うかも、とためらった自分のせいだと、ソルナンは己を責めます。「息苦しいだろうけど我慢してね」しかし荷車にプヨンをのせて連れ出そうとしたソルナンは、ヘ佐平に阻まれます。このシーン、彼女は衛兵に「触るな」「言うことを聞け」と命令口調だったことを始めて知りました。固徳というのはかなり高い地位だったんですね~

 プヨンはもう罪は犯しません。命だけはお助けを。プヨンを連れ出した理由を問いただす王に、ソルナンは彼女の命乞いをしますが、武寧王の思いは別のところに…余が懸命に捜しているのを知りながら、なぜ黙っていた?生きていた、余のそばにいたとは…そばにいるのに気づかず、すまなかった。ソルナンはようやく父に娘として認められます。

 

 遠出をするならお供を、というミョンノンに「気軽に出かけたい、世話をしてくれる者はいるから心配ない」と王は言い、彼はソルナンが同行することを知ります。

 王様はお前を信頼しているのだな、そういえばお前が話すと楽しいとおっしゃっていた。橋の下を通りかかったところで、ミョンノンは以前の仕返しに、倉庫での出来事を「何のことだ?覚えていないな」と。どうだ、私の気持ちが分かったか?腹立たしいはず。お前の真似だ、覚えているのに知らぬ振りを…このあと字幕はソルナンのモノローグだけを表示するので、浮かれ調子(?) のミョンノンが何をしゃべっているのか結局わからないままです。あー悔しい…

 

 「小さい頃、あんたは村の自慢だったわ」意識のない妹にソルナンは語りかけます。「ヨングとゴマクのお母さんが、あんたを可愛がった。気品のある子が生まれたと不思議がったそうよ。父さんと母さんが畑に出ると、私が世話した。蛇が来れば木の枝で追い払い、虫が体についたら息で吹き飛ばした。父さんも母さんも感心してくれた。ソリは姉さんがいるから心配ない。きっと私は褒められたかったのね、私はあんたを守ることが役目だと思った。私はあんたの姉よ、他は忘れてもそれだけは忘れないで」ソルナンは王と共にカリムへ。

 少人数なので心配だ、ホンリムの心中を察しながらも王は「途中で死のうとも行く。スベクヒャンの頼みなのだ、どんなことでも聞き入れたい」思い出の地に娘と共に立ち、感無量の王は、20年前のことを話します。戦場から戻った余を待っていたチェファは、自分も生き返った気分だと喜んでくれた。余が疲れた体を横たえると、穏やかに歌ってくれたものだ。「余とチェファは、同心結びによって絶対に離れられぬ恋人となった」王はソルナンに母が作った同心結びを見せます。「自分が一緒に暮らそうと願い出た時、チェファは迷わず同意した。百済一美しい女人だったが、一度心を捧げたら男を心配させることはしなかった」今更ですが、父が娘にのろけるって…

 

 チンムを捜すミョンノンは、山中でチンムに呼びかけます。「私も東城王を憎みながら育った。東城王のせいで王様が悪く言われるのが悔しかった。でも、王様のおかげで私達は救われた。王様は百済に血の雨が降るのを防いだのです。決断した時、王様は心に深い傷を負ったはず。お願いです、戻ってきて下さい。王様がお待ちです」

 

 意識を取り戻したソリは傍らの女官に「夢を見ました。じきに来るはずです。母さんもそう。夢がよく当たるんです」と話しかけて気味悪がられます。ソルナンが会いに行くと「今日来ると思ったわ。姉さんの夢をみたの」妹が自分のことを覚えていたことにソルナンは安堵します。

 太子の戦勝祝いの宴がまだであった。王は宴の準備を王妃に指示します。ただ、タニョンの舞を踊る王女がいない…王宮は王女の代役を務める「百済最も高貴な若い娘」のことが噂に。

 「太子様、私が王女となり王宮に残れば、太子様は私のために王座を放棄されるでしょう。それはなりません。ゆえに私は去ります。太子様を失わぬよう、太子様から離れるのです」宴の後、ソルナンは妹を連れ王宮を去ります。

 

 翌日から体調を崩した王は、病の床に。王妃に、そしてトリムに別れの言葉をかけた後、王はヘ佐平に支えられて東城王の肖像の前に。「弟よ、これくらいの功績なら、あの世に行って貴方に面目が立ちますか?」百済は武寧王の国だと讃えるヘ佐平に王は「どう考えても違う。百済を繁栄させた者は別にいると思う。それはそちだ」と。余が民に褒め称えられる時、そちは悪臭に耐え、汚れた水に足を浸した。余が栄光を享受する時、そちは狡猾な策士と言われ侮辱された。おそらくお前が、ペク・カをそそのかしたのだろう?そちはそういう人間だ。百済のためと思えば余でさえも利用する。「だが、そちのおかげで百済は救われた。余を守り、太子を守ってくれた」王はヘ佐平に深く感謝し、まだ若い王妃を置いて先立つことを詫び、最後に娘と息子の行く末を託します。

 促されて王座に座ったミョンノンを見た王は「なかなかだ、様になる」と…余は一目でそちが立派な王になることを見抜いていた、その座はそちのものだ。堂々と見下ろすのだと満足そうにつぶやきます。「一日たりとも安らかに眠れぬかもしれぬ。人生が長い苦行となろう。だがそれがそちの運命だ。来世で平凡な男に生まれ変わるまで、そちの民を労わらねばならぬ」

 「今度は仮病ですか?誰に恨まれたくて患っているのですか?」チンムの言葉は激しいもので…「もし、こんな病にも勝てぬなら、今度こそ許しません。それを伝えに来ました」背後で王が倒れる気配にチンムは父の臨終が近いことを悟ります。「忘れるな、そちはまさに余なのだ。目に入れてもいたくない…大切な余の息子」

 実はミョンノンのナレーションは、うまく訳せなくて残念だったシーンの一つで…「誰よりも強い方で、誰よりも悲痛な人生を歩まれた方です。高句麗を警戒し、安らかに眠れる日はありませんでした。女人の胸で休むよりも、体を壊すまで国事に尽くされました。民を飢えや疫病から救い、百済を再び強国に築き上げられました。その間、愛する女人も得られず、小さな望みもかないませんでした。このように哀れな男が、私の王様であり、私の父なのです」

 

 「コマクだよ、名前は最近つけてもらったんだ」と言われたヨングは「そんなわけないだろ?」と。ヨングの母と言葉を交わすヨオク-コマクの新しい母-は「熊津から移ってきた。旦那は移りたくないといったけど、私が強引に連れてきた」と、早速女同士仲良くなった様子です。

 

 聖王となったミョンノンは、即位して早々に高句麗の南下を警戒することに。指揮はチチュンに任せるとして、兵力は「騎兵が一万は必要でしょう」提案したのは意外にもヨン・元達卒でした。敵の10倍の兵があれば包囲戦が可能だ。5倍なら攻め入ることができる。2倍なら敵を分断できる。一万の騎兵で敵を分断する、この案にヘ佐平も賛成します。

 「折を見て余ができなかった3度目の質問をせよ」ヘ佐平は先代王の指示を実行に移します。「以前慕っておられた女人は、今も胸の中に?」

 

 「私じゃ嫌だって。母親はおばさんがいいって。ひどいわ、かわいがったのに」ということでコマクはトルデとヨオク夫婦の養子に。ヨオクはソリの変わり果てた様子を気の毒がっていて…ソルナンはトリムへのお手紙で「もう将徳様と百済にお仕えできないが、百済の土地を耕し、百済の民として真面目に生きる。それが忠誠心の代わりです」と伝えます。父である先代王は、ご自身が王座に欲がなかったように、私も王女の座に欲がないことにお気づきだった。また父が母を一生忘れられなかったように、私が王様を一生忘れぬこともお気づきだった。だから私の助けになりたいと思われ、私が王女であることを伏せ、王様と私を同心結びでつなごうとされた。王様が恋しくないと言えば嘘だ。妹-彼女の夢はよく当たる-に高貴な方が来ると聞かされ胸が高鳴らなかったと言えばそれも嘘になる。ソルナンが馬のひづめの音に期待して振り向くと…

 

 「恨めしいからです。友を覚えていないから恨めしい」そうチンムに言われたソリは、自分たちが友達だったなら何をして遊んだのかと無邪気に尋ねます。チンムは「以前は、貴女と遊ぶことは考えもしなかった。今思えば愚かでした」と答えます。なら友ではなかったようですね、とがっかりするソリに彼は「では今からでも一緒に遊びませんか」と…

 苦しむ妹をいっそのこと殺してあげようかと思うことも…ソルナンの言葉にチンムは言葉を失います。またおいで下さい、今度来た時はなずな汁を作ります。「お兄様」と彼女に呼ばれたチンムは「私には兄の資格などない。お前にひどいことをした」確かに憎みました。今でも時々訳もなく悔しくなる。それでもソルナンは「でも父上はこの世に私とお兄様を残した。変えようのない事実です」

 

 で、いよいよミョンノンが真実を知る瞬間が…「王様が私にその女人の気持ちを三度尋ねる間に、その女人は三度も余から去った」女人も余を心から慕っていた。疑ったことなどない「だが、余のそばにはいたくないようだ。忘れねば、忘れてやらねば」ミョンノンは先代王が残した言葉を促します。

「ソルナンは余の娘、スベクヒャンだ。捜し出して王族に迎え、一生安泰に暮らさせよ」ミョンノンはどうするだろう?共に歩む道を行くのか?息子の胸中を思いながら書いた書簡を手に、彼はトリムの話を聞くことに。

 「王女様は世の中をだますことに王様が疲れ果て、王女様を負担に思われるのではと、とても恐れていた。そのことで王女様との縁を後悔なさることも恐れておられた。王女様の気持ちを察した先代王は、彼女を遠くに送り、機会を待たせた。そして時が過ぎても二人の気持ちが揺れぬなら、王女の存在を伏せてでも縁を結んでやれと念押しを。先代王はそれが王女様の望みだとお察しでした。あの方は今も変わらず王様をお慕いです」

 

 父の幻影に、最期を看取れなかった親不孝を詫びるソルナンに、王は「泣き顔を見たくないから去らせたのだ。父の前で涙するのは一番の親不孝だ、泣くな」と笑いかけます。ミョンノンと歩むことが怖いかと尋ねる武寧王は「そなたとミョンノンだけは男として女として幸せになってほしい」毎日百済のために祈ってくれたお前の願いは、天に届き、天地が平和になるだろう…ほどなくして深香木の気に守百香の花が咲き…

 守百香の花が咲くとき男女は秘めた思いを確かめ合う。過去に縛られていた者は解放され、幸せに笑えるように。長年の恋人は情を深めるという。忠誠を誓わぬ者は悔い改め、忠誠を尽してきた者はさらなる忠誠を誓う。深い悲しみを抱く女人はその痛みが和らぎ、笑みを知らぬ者も笑みを失った者もこの日だけはほほ笑む。

 そして罪を犯した者は犯した罪を悔いる…自ら命を断とうとするソリを止め、今度はあんたが自分自身を救うのよ、とソルナンは妹に語りかけます。何をして遊ぶか考えた末に、市場で玉を買ったというチンムに、ソリはやっと自分の名前を明かします。痛みや悪夢に苦しむ彼女にチンムは、自分は方々を旅する間に胸のわだかまりが風に吹かれ、清らかな水に流されていった「だから私と共に行こう」と…

 

「何を祈っている?守百香が咲くときに祈ると願いが叶うとか。余はお前に通ずる道を教えてほしいと祈った」

余と歩むのは怖いだろう。そうだな、恐ろしいはず。

「だがソルナン、余はお前なしで生きるすべを知らぬ」

 

「スベクヒャンの花が咲き、すべてが平穏に包まれる中、私ソルランは王様と再会できました」 (終)

 

 思えば試験問題の答え合わせを毎日やって、間違いの多さに毎日へこむようなしんどい日々でしたが、それでも試験問題に愛情を持ってるところが受験と決定的に違うところで、この3カ月余り、なかなか張りのある日々でした。お付き合いありがとうございました。

2015-04-29 22:49:09.0 スベクヒャン修正編その35

今回は第69話と第70話。(オリジナルでは第103話から第105話に相当)いよいよ明日は最終回です。

 トリムに「ソルナンが戦場に来たら追い返せ」と言い渡されていたテウンは、ミョンノンと一緒に倉庫に軟禁されていた時から、二人のことを察していたようです。しかしソルナンは、テウンを説き伏せマクヒョンの戦場に。

 本陣での休息シーンで、チンムと仲間にマングが何を話していたかがやっと判明。男ばっかの中にも関わらず、珍しく屈託のない笑顔のチンムが新鮮です。

 ミョンノンの幕舎から出てきたところでソルナンを見つけたチンムは、お前は太子様の邪魔をした私を憎んでいるはず。敵と間違えたことにして私を殺す気か?と問いつめ、お前のせいで自分は全てを失った。敵と誤ってお前を斬るかも。不意打ちに注意しろと警告します。しかし去り際にチンムが、なぜ自分に狩りの仲間-すなわちクチョン-のことを聞いたのか、とソルナンに尋ねたことで、話題は高句麗の刺客のことに。誰からの情報ですかと尋ねる彼女に、チンムはお前と私は親しい間柄ではないと言い、干し肉-いつか返すつもりで大事に持ち歩いていたわけね-を渡して幕舎を出ていきます。

 真夜中には、太子様の幕舎を見張る兵士も居眠りをするとか…テウンの粋なはからい(?)に感謝し、ソルナンはミョンノンの許へ。翌朝目覚めた彼は、自分の剣に女物の手巾が結びつけてあるのを見て驚きます。

 

 友達を集めてJrが語るお話は、太子様が地面をどんと踏むと、地割れが起こって、敵が落ちて死んだ。チンム公が槍を振り回すと、雨がざぁっと降って、敵は流された、という限りなくホラ話に近い武勇伝ですが、子供なりに二人を讃えたいんでしょうね~で、太子とチンムを讃える声に迎えられ、百済軍は凱旋します。高句麗軍二万と十日にわたる戦闘の結果、ヒョプジュクを獲得、漢水の北側を手にしたと戦果を報告するミョンノンを、王と重臣たちは万歳で迎えます。

 「ご子息は優れた方で、御令孫も聡明であられる。必ずや漢水の奪回を成し遂げるでしょう。私も微力ながら力添えをいたします。そのあかつきには、私とあの世で再会しても無視しないで、私に笑いかけて下さいますよね」トリムは蓋鹵王の肖像に語りかけます。

 

 王と王妃に戦地の様子を語るミョンノンは「何度も窮地に陥ったが、そのたびにチンム公が助けてくれた。それだけではない、チンム公は兵にも慕われた。あんな明るい笑顔のチンム公を初めて見た」と語り、王にチンムの王族への復帰を願い出ます。「チンムが誠に明るい笑顔だったと…喜びを感じていたと…」武寧王は感慨に浸っていますが・・・

 

褒美を下さいというチンムに「監禁の身で差し上げるものが何もない」というプヨン。チンムは褒美としてスベクヒャンでもなく、プヨンでもない、貴女の本名を教えてほしいと言いますが、彼女の答えは「私の名前はただ一つ。百済のスベクヒャンです」。王様が手柄を立てた者には褒美を約束して下さった。私は褒美の代わりに王女様の解放を願い出る。解放できたら貴女をここから連れだし、熊津から遠く離れた地で、静かに暮したい。一生王女様に詫び、償いながら生きたいというチンムに、プヨンは「辺境で朽ち果てるなんて嫌です。弱気になるなら会いに来ないでください」とあくまで強気の態度で立ち去ります。

 

 楼閣にたたずむミョンノンはカンボクに「頑張っただろう?太子としてよく役に立ったか?」自分は勘違いしていた。私だけが王になれるのだと固く信じていた…彼の心中を察したカンボクは「おやめ下さい」と懇願しますが・・・

 「久し振り、いや初めて人間らしいことをした」というチンムは、新たに築くサンヒョン城に自分を送るよう、王様に進言してほしいとミョンノンに申し出ますが、彼はそれを断わり、自分たちの出生の秘密を明かします。

 カンボクの知らせで駆けつけたソルナンにミョンノンは「私と去るか?私と共に、お前の故郷で暮らすか?」と。驚くソルナンに、太子の座にうんざりした。故郷の村は美しいと自慢していたな、私が太子だから、離れていったのだろう?「だから、一緒にここを去るか?」ソルナンが答えに詰まっているところにホンリムが駆け込んできて「チンム公が王様に会いに来られました」

 

王様は私が最も憎む方なのに、どうやって-あなたが父であることを-信じろと?弓の腕前を褒められると、敵の称賛にもかかわらず喜んだ。そんな自分を恥じて、そのたびに頬を叩き、自分を戒めた…息子の苦悩を知った武寧王は「殺してくれ。余を殺し、恨みが晴れるなら本望だ。可哀そうでならぬ、わが息子ミョンノンよ」と…そして二人を入れ替えた時の、自分の心境を吐露し、チンムに感謝とそして謝罪をするのですが・・・

 

 「太子様の誤解だ。あの者は私の父ではない」そういってチンムは立ち去りますが、ここで「口を慎みなさい」というフレーズを誤訳していました。うわぁ、ここまできてまだあったか~です。王と絵を拾い集めながら、ミョンノンは「太子の座を返上させて下さい。ミョンノンの名もチンム公へお返しを。お聞き届けください」と願い出ます。

 

 真実を知ったソルナンはトリムの許へ。太子様は王様の実の御子ではないそうです。王様が気の毒でならない。太子様はじきに世に知れると言いますが、今はまだ秘密です。「でも私たちは兄妹ではなかった。だから太子様をお慕いしてもいいということになりますね」ソルナンの言葉にトリムはなぜ妙なことを言い出すのだと驚きますがソルナンは「たしかに妙だ、どうかしている。でもどうしても欲が出てくる。」おかしくなった自分の心をどうすれば?彼女の言葉にトリムもまた言葉を失います。

 

 チンム公は誤解している。お前は事情を知っているのだろう!ヘ佐平に詰め寄るヨン達卒を見かけたホンリムは彼を連れ出します。「チンム公が大事ですよね。ならば黙って下さい。そうすれば先代王の御子息は無事、王座に」チンム公を守るために実の息子を王宮から追い出した?ヨン達卒は絶句し…

 

 大切にしている書物をまとめている…王宮を去る支度をしながらミョンノンは、外で暮らすなら、まず着物が要る。民がするように市場で調達しよう、一緒に市場へ?王宮を去ることが可能なのか?問いかけるソルナンにミョンノンは「私の座ではない、もう返さねば」と決意を語ります。

 お菓子を買い求める自分の腕にしがみついたソルナンに、ミョンノンは「二度とこの手を離すな」と言ったものの、飢える民を見た彼は、「以前米の施しを命じたはずだが」と彼女のそばを離れ、彼らに近づく。「太子様、王宮の外で暮らすなら、民に心を痛めてはなりません。民を気にかけたら平凡に暮せません」でもこの方にそれができるのか?ソルナンの心は揺れます。

 

 ここ数日チンム公の姿が見えない。人を使って探さねばというミョンノンに、王は東城王の肖像を見ながら「見なさい、お前の父上だ」と語りかけます。ようやく太子が貴方にご挨拶を申し上げます。ですがこれで最後ですと。「今生で太子は私の息子です」息子は二人ですが、百済の太子は一人です。王の言葉にミョンノンは泣き崩れます。

 「太子様、お気づきでない事実をお教えします。太子様の心の中にあるのは、私ではなく百済なのです。百済とその民なのです。太子様は王宮を離れられません」ソルナンは一人で百済を去ることに。

 

 家族の肖像画を取り上げられたプヨンは「王妃になったら牢にぶち込んでやる」と怒り狂いますが、チンムは熊津にいない。頼れる人はいないから、おとなしくなさいませと言い返され「姉さんの仕業だ。唯一の味方を奪った」と恨みを募らせます。ソルナンに自分はここを去るが、あんたも一緒に故郷へ帰らないかと言われたプヨンは、閉じ込められるのはもうたくさん。一緒に行きたい。ただその前にもう一度喜楽殿へ行きたいと言います。

 「本当に悪縁ですね。地獄に送りたかったチンム公が私の兄だったとは」チンムの邸の前でヨン達卒に呼び止められたソルナンは彼をミョンノンの許へ。

 「父上。父上と呼ぶのはこれが最初で最後です。私の父上は二人おられますが、今生で父と仰ぐ方は一人だけでございます」ミョンノンに自分の罪と反省の意を伝えることができたことで感謝するヨン達卒に、ソルナンは高句麗の刺客のことを聞き出します。その歯切れの悪い様子から彼女は恐ろしい事実を知ります。

 妹が勧めた酒に毒が入っていると気付いたソルナンは「父さんを殺し、私を殺す。それで王女になってあんたは幸せなの?父さんは生きていたが、また私たちを残して逝ってしまった。あんたが死なせた」姉の言葉の意味が分からないプヨンにソルナンは「ウルミルから刺客を知ったわね?チンム公に高句麗の刺客を捕らえるよう勧めた。それが父さんだった。瀕死の重傷を負いながら一命を取りとめたのに、そんな父さんをあんたが死なせた。あんたも知らずにしたことだから黙っているつもりだったが、また私をだまし殺そうとした。いつまでこんなことを?」怒りをぶちまけたソルナンは憤然として席を立ち、その場を後にします。

 

 あの人相書は医者が-職業上、絵心がある方が多いので-描いてくれたと思っていましたが、実はピムンが聞き取りで書いたもののようです。ソルナンがスベクヒャン?いや、あり得ぬことだ。まさか余が、実の娘を間近に見ながら分からぬはずがない。そこで王は以前ソルナンが自分は21歳で、キムン出身であると言っていたことを思い出し…

2015-04-26 14:55:25.0 スベクヒャン修正編その34

jemini-Tさま。

ふっふっふっ、私も買いましたよ。でもソウさんだけインタビューがないって、気の毒では?

お名前の変更の件ですが、どうやらこちらからはできないようです。で、とりあえずコメントそのものを非公開にさせていただきました。お許しを。これに懲りず、またコメントを-他のカテゴリの記事でも結構ですから-お寄せ下さい。お待ちしています。

 

 今回は第67話と第68話。(オリジナルでは第100話から第102話に相当)

 

 お守りに、何か身につけている物を貰いたい、とミョンノンに請われたものの、渡す物がないソルナン。ミョンノンは「太子様」しか言葉にならない彼女に「他に言うことはないのか?御無事で、と言ってくれ」と言い残し戦地へと向かいます。

 

 本隊に先んじて、数人のピムンが5里先の偵察をしている。自分もそれに加わりたい。将徳様の進言なら王様も耳を貸すはず、とソルナンはトリムに頼みますが、彼女の答えは「男の心を知らぬな」。戦時でも宮中が静かなのは、王妃様が軽挙妄動を慎むよう命じたからだ。王様は女人が浮足立つのを心配なさっている。それが男だ。血を分けた兄妹とはいえ、一度恋心を抱けば思いは断ち切れまい。だからここで待つのだ。戦地でお前を心配するあまり、太子様が平常心を失えば、それこそ命が危うい。「戦うよりも待つほうが辛い。だから女人の愛と言うのは、男の愛よりも辛抱が必要なのだ」と。それにしてもトリムの説得と男性観は、ソルナンに理解があり、かつ含蓄のあるお言葉が散りばめられていて、秀逸です。 

 

 高句麗軍を退けた太子様は、水や食料が不足していれば常に兵士を優先させ自分は待つ。兵士たちの人望も厚い…前線からの知らせに喜ぶソルナンですが、その頃先鋒戦を外された高句麗のウルミル将軍が、プヨンに接触してきます。誘いに乗ることにしたプヨンは、密かに宮殿を抜け出し、ヨン達卒に会います。懇意にしている将軍から、太子の-なんと呼び捨て-居所を聞き出してほしい。自分はそれを高句麗に教える。「もう隠すことはありません。私は高句麗と通じています」プヨンの微笑に、ヨン達卒は絶句します。

 

 計画の全貌を知らされたチンムは、太子の戦死は百済の敗戦を意味する。国が滅びれば王位など意味を持たないと言いますが、ヨン達卒は「国が滅びるわけではない。領地が少し削り取られるだけだ」とうそぶきます。戦の勝敗よりもプヨンを心配するチンムは、彼女を助けるために宮殿へ乗りこみますが、プヨンは「太子が戦死したら、チンム公が戦地で手柄をたて、太子の代わりに王位に就くのです」と。太子が生還したら、自らの手であなたを殺すだろうというチンムに「太子は戻りません。絶対に生きて戻りません」とプヨンはどこか恍惚とした表情で… 

 

 ミョンノンが奇襲を受け行方不明になったと聞いたソルナンは、プヨンと女官の手の汚れから、高句麗の内通者を暴きます。「太子様、ソリに二度と太子様に手出しをさせません」ソルナンは妹と討つ覚悟を決めます。

 

 一方自ら太子を探しに行くと鎧を身につけた武寧王のもとにミョンノンが到着。奇襲にあい、敵を分散させるために退避したのを、行方不明と思われたのだと聞かされ、王も同席していた者たちも安心します。 

 

王女の着物を着ていても貴女は偽物だ。いくら私があがいても、太子になれぬのと同じ事…宮殿から連れ出そうとするチンムに抗い、プヨンは「去るくらいなら、死を選びます」とチンムの剣を奪って首筋にあてますが…冷静に見るとこのシーン、ソリの本気度-実ははったりであること-が一目瞭然です。なぜか?剣で自害するなら右利きの人は、自分の右の首筋を切るように構えないと、うまくいかない筈なんです。ところがプヨンは左の首筋に剣を当てている。あれでは力が入らず、失敗しやすいんですね。ただ、それは彼女が剣に慣れていないからで、本気度とは関係ないのでは?と言われると、返す言葉がないんですけど…

 

「戻ったことは、当分内密に。自分が消えたと知り、敵の気が緩んだところを狙います。一度の奇襲でヒョプチュクを手中にし、その地にサンヒョン城を」ミョンノンの言葉に王はうなずきます。続いてソルナンの許に向かったミョンノンは闡庇司の女官に「実は少し前に、固徳様がプヨンを許さぬと言って出て行った」と聞かされます。 

 

 チンムの返り血を浴びたソリは、ランの花に飛び散った血を見て「お前は血を知ってはならぬ」と葉を拭き始めますが、彼女の蛮行に怒ったソルナンは、妹に剣を向けます。「お前を斬り後患の憂いを断つ」。 

 

 ミョンノンが重症のチンムを背負って疾走している頃、王はヘ佐平と戦略を練っていて…「じきに高句麗の兵糧は尽き、次の兵糧が届くまでは10日はかかる。その前に敵を倒さねば」10日の間にか…思案していた王はチンムが負傷したと知らせを受け、駆けつけます。 

 

 仏堂から消えたプヨンは喜楽殿に。ソルナンに蘭の鉢を壊され「自分のしたことや、傷つけた人のことを忘れた?」と怒鳴られたプヨンは正気に戻ります。「分からない…何をしたか…私にも分からない。私がチンム公を刺した?この手で人を?私はまた人を?おかしいわ、こんなはずじゃなかった。こんなはずじゃなかったのに!」プヨンは泣き崩れます。 

 

 チンム公は王様の血を飲んで、一命をとりとめた。何とも不思議だ。ミョンノンは部屋を出てきたホン内官を呼び出し、自分の疑念をぶつけます。「私は何者だ?チンム公は?言わねば侍医を呼ぶまでだ」ミョンノンはさらにホンリムを「自分たち二人を比較する。王宮に噂が立ち、波乱が起きるだろう。だから答えろ」と追及し、遂に真相を聞き出します。実はこのシーン「王様は私のすべてだ」のセリフに、「じゃ、ソルナンは?」と画面の前でくだらないツッコミを入れてしまいました。 

 

 「筆、硯、王女の着物、そして割れ物を没収せよ」明妃女プヨンは300回の拝礼も写経も必要ない。王様は懺悔の機会さえ奪われた、と申し渡されたプヨンは「私を生かしてくれるとおっしゃったのか?生きることは許されるのか?」と呟きます。 

 

 夫が突然いなくなり、また突然戻ってきたことで機嫌が悪い妻を前にトルデは「うちのヨオクは見るほどに艶っぽいな。男がちょっかい出しそうだ」とおだてますが、彼女の機嫌は治りそうもなく…ソルナンはトルデの戦場での話に聞き入ります。「太子様があんなに戦いに強いとは。剣を一振りすれば敵の首がごろごろ落ち、しまいには太子様の旗を見るだけで、敵は小便をちびってたよ」戦いだけじゃない。俺たちみたいな下っ端にも気遣いを…大したもんだというトルデの傍らでマングは「そうだな、女に好かれるわけだ。太子だしな。分かっているどうせ俺はマングだ」もうソルナンを手放さなくては。「呆れたな、いつお前のものに?」トルデにどやされながら、マングは彼女を諦めることに。

 

「酒を飲んだら泣きたくなった、泣いたらお前に会いたくなった」泥酔してやってきたミョンノンの姿が翌朝にはなく、王宮にやってきたソルナンに彼は「来たか…そう見つめるな、昨日は世話になった、すまない」と言ったほかは普段と変わらない様子で「戦の真っ最中だ。国内も騒がしい。一向に上書が減らぬ」とソルナンの問いを封じてしまいます。 

 

 チンムの回復を見守りながら、侍医は「怪しい民間療法だと思ったが、王様の血のおかげでしょうか」とまずいコメントを。秘密を知る王とホンリム、そしてミョンノンの心中は複雑です。

 

 ヒョプチュクの奪回で漢水の北側を得られる。そうなれば太子の御世には漢水の全域を取り戻せるはず、という王にミョンノンは、ヒョプチュクを奪ったら、後回しせずに漢水を完全に奪っては?と提案しますが、王は「それに越したことはないが、時間が足りぬ」と…この時間とはどうやら武寧王に残された時間、という意味らしいのですが、ミョンノンは気づいていない様子。彼は再び戦地に赴くことを願い出ます。われらは一つだといった兵たちを戦地に置いてきた、怠けるわけにはいかない。ご心配でしたら友を連れていきます「チンム公と共に」。

 

 王の悲願を叶えるヒョプチュクでの戦いに共に出陣していただきたい。ミョンノンはチンムに出陣を請います。

 

2015-04-23 22:33:52.0 スベクヒャン修正編その33

 今回は第65話と第66話。(オリジナルでは第97話から第99話に相当)

 本来、王族の罪を暴くのは命懸けだが、特別にテウンに機会が与えられ、ヘ佐平、トリム、テウン、ソルナンは示し合わせて王女の罪を暴くために「王女が自分から罪を告白するよう仕向ける」作戦を立てます。まずはテウンがサドの指輪の件を王に報告。そして「自分が話せば王女は平常心を失う」という理由から、ソルナンがナウンから話を聞いたとソリを弾劾します。王女はチンムを王位につかせたいと思い、太子様の手柄を妨害しようとした。カリムへ出向いたのも、ヘ佐平を告発したのもそのためだ。「私は昨日ナウンからこのことを聞いた」これを聞いて逆上したソリは、遂に「たわごとだ!死んだ者になど会えぬ」と口を滑らせます。「王様のために命を惜しまぬ者たちでした。忠実な者たちが王女様と関わってから王様と百済を裏切って死にました。必ず暴いてください。これ以上、王様の民を犠牲にしないでください」テウンの訴えを聞いた武寧王は王命を下します。

 「スベクヒャンの名を取り上げ、新たにプヨンの名を授け、王女を廃する。プヨンは明朝、王宮を出よ」王命は一同の予想を上回る減罰でした。ミョンノンの「今後、プヨンのことは闡庇司固徳に任せる」という指示により、プヨンは闡庇司の女官に御前を連れ出されます。「もはやあなたはスベクヒャン王女ではない」ソルナンに女官を平手打ちする手を止められたプヨンは「自分は善人だと言わんばかりだったくせに、私を欺いた」と怒りをたぎらせながらその場を去ります。

 明朝改めて下された王命は「悲しみを忘れぬよう名妃女(ミョンビネ)を付す。情けで王宮に留まることを許すゆえ、毎日仏堂で300回礼拝をし、罪を償え」初めて王宮にやってきた時にあてがわれた部屋で、再び暮らすようになったソリに、彼女付きとなった女官は「同じ身分なのに偉そうね」と彼女に仕える、という意識は全くないようで…

 礼拝の途中で倒れた妹を見ながら「立つのよ、この程度では許されない。立ちなさい。」一方のソリも「姉さん、私も容赦しない。姉さんとは縁を切る」と姉と決別することを決意します。

 

 「王様は眠ってばかりだ、理由は分からぬ」太子様は、王女の罪を暴いたことを後悔しておられる。お前が太子様を慰めてくれないか?カンボクに頼まれたソルナンは「私たちの縁は切れたと言われた。太子様は、嘘はおっしゃいません」と…

 「私も変わりました。最近は笑うことが減りました」ソルナンは眠る王に語りかけます。「君主の道は険しいそうですね。だから天が最も憎む者に君主の座を与えるのだとか。でも民を労われば、来世は平凡な男に生まれ変わるとか。起きてください。民は王様だけを見ています。民を治め、労わらねばなりません」翌朝目を覚まし、王妃と会った王は前の晩の夢のことを語ります。「長年の知人のような、聞き慣れた声で叱られた。患っていないで早く起きよ、とな。何とも妙な夢だった」

 

 「ソルナンは帰ると何を?」久しぶりにヨオクに汁飯を作ってもらったミョンノンは、彼女に「なぜソルランを捨てたんですか?」と聞かれ、驚きます。ヨオクは、ソルナンは自分に何でも話すから少しは聞いている。以前は鳳仙花みたいに頬を赤く染めて太子様の話をしていたのに。ソルナン次第で私も安泰だと思ったのに…ソルナンが自分を捨てる…それがあり得るのだ。ミョンノンは自嘲気味に語ります。

 

 トリムにスベクヒャンであることを気付かれてしまったソルナン。「兄とわかっていても慕う気持ちを断ち切れなかった。このまま妹として太子様の横には立てません。慕う気持ちを一生隠し通すなんて無理です。できません。自信がありません」天罰が下ろうと道理に背く悪女と言われ地獄に落ちてもいい。遠くから慕うことをせめて今生では許してほしい…トリムはソルナンの勢いに言葉を失います。

 

 王女と仲良くしようと思っていた矢先に王女がキムンの件を妨害したことや、チンムを王に擁立する企てを知らされた。父であるヘ佐平は疑いが晴れたものの、国事に幻滅したのか、王宮に戻らないし、自分も来いとは言えない。ヨン達卒まで、マックムを利用し陰謀を企てていたとは…王妃の嘆きにしばらくつきあった後、ミョンノンは、ソルナンが王妃の指示でマックムと接触した件を確かめることに。王女を憎んでいた時、確かに王女に関することを探らせたと王妃に教えられ、彼は結局ソルナンの秘密をつかみ損ねます。

 

 「薄汚い所でお過ごしですね」とソリの境遇に胸を痛めるチンムに彼女は「でも王様は-私の言うことは聞かないが-女官を一人つけてくれた。チンム公が元気で安心した。再起を図り私を王女にしてくれますね」と…チンムは「野心だけは相変わらずですね」と言いながらも自分が王女の母殺しと陰口を叩かれていることをかなり気にしている様子。ソリは「あなたじゃないって分かっている。私は鼻が利くのです」と…続いてチンムは牢内のヨン達卒に会いますが、「息を潜めて過ごして下さい」と忠告されます。

 

 ひどい風邪だという王は容態を心配するミョンノンは、ホンリムに「侍医に温かい梅湯を頼んでくれ」と指示していますが、せき込む様子と英語字幕ではapricot waterとあったことから勝手に杏仁水だと思い込んでいました。違ったようですね。

 

 プヨンが偽物であることを知っているのは自分とヘ佐平、そして王様の3人で、王女の居所を書いた手紙は文字が滲んで居所が分からないため、王様は送り主のクチョンをお捜しだ。クチョンはどこに?トリムの問いにソルナンは父の死と、その犯人がチンムであるとトリムに明かします。チンム公を許さない。二度と天を仰げないようにする…ソルナンの激しい口調を聞きながら「では真の王女を知る者はお前と私の二人だけ。お前が口をつぐむなら、私だけだ」トリムは考え込んでいますが…

 

 「靴が大事なのか?」水たまりを飛び越えそこなって足をくじいたソルナンに呆れるミョンノンですが、靴が以前自分が贈ったものだと気付き、「背を貸そう」と…断ったものの結局おぶってもらったソルナンにミョンノンは「いつも最初だけは拒む」-セリフの印象が微妙に違ってました-と言い、人目を気にする彼女にいきさつを聞かれたら正直に答えるまでだと言います。「靴を贈ると、恋人が去るという言い伝えを知らず、贈ったことをずっと悔やんでいる」とも。そして今も彼女のことを思い続けていることを告白し、自分を遠ざける理由を聞きだそうとしますが、彼女は答えず、「わかったもう聞かぬ、お前の頑固さには負ける」と…ここでソルナンは医者の所に連れて行くよう頼んだのかと思っていたら、なんと「ウィファ園に行くところでした」と言っていて、驚きでした。

 

「慕う気持ちというのは苦しいものですね。私もよく知っています。叶わぬ思いは悲しみとなって、胸に募る。ゆえに息をするたびに心をえぐられる思いです。」それでも自分は、王様が悲しませる行為を断じてできない。トリムはソルナンのこと話すべく、王の許へ向かいます。

 

 再びチュジャン城を攻めた高句麗軍は、騎兵三千に歩兵が五千。兵糧を積んだ荷車が150台。テウンの来訪を受けたヘ佐平は、太子様に先鋒戦でウルミルが指揮を取ることだけは絶対阻止しろと伝えますが、自分は王宮に行かない様子。そこへミョンノンが姿を見せ、王の前で深々とひれ伏し、マックムの嘘を一掃してほしい。マックムは貴方がペク・カを扇動したのは確かだと言ったが、それは勘違いでしょう?-でないと王妃様はどうなるのか、王様まであなたのせいで疑われる-王様を守らねばとミョンノンはヘ佐平を説得します。ヘ佐平の釈明を受け入れた王は「心労が多かったな、マックムのことは忘れよ。高句麗への対抗策を練ろう」と彼の復帰を認めます。

 高句麗側の指揮官はウルミルかチョヤンだろうが、興安は決めかねている。ウルミルは経験豊富だが、後ろ盾がないことを恐れている。チョヤンは将軍家の生まれだが、実戦経験が足りない。ヘ佐平は指揮官をチョヤンにするべく、高句麗にいるピムンを使って興安を刺激することを進言します。ではこちらの指揮は誰が?ソベクか、プンチョンか。私も一人推薦すると言ったミョンノンは、自分に任せてほしい、と志願します。王は反対しますが「私自身のために先鋒をお任せ下さい。手柄をたて、皆が認める世継になります」とミョンノンは心中を吐露します。

 

 プヨンは、食事はとらず、頭痛が激しいようだ。部屋では写経をし、礼拝の時にそれを燃やす。そして頭痛の際に心が乱れるのか、未だ王女だと錯覚することがある…報告を聞いたソルナンは胸騒ぎが…

 

 出陣を前にチンムに会ったミョンノンは、自分がいない間、おとなしくしているように、王宮で何か起きたら、王妃様が風邪をひいても、雨で王様の着物が濡れても貴方に全責任を問うと釘をさし、立ち去ります。

2015-04-20 21:44:00.0 スベクヒャン修正編その31

  近いうちに、こーんな配色の衣装のミョンノンが登場します。

 嬉しいことが2つ。一つはアクセスカウンタが初めて70台をマークしたこと。もうひとつは久しぶりにコメントを頂いたことです。

 

 今回は第61話と第62話。(オリジナルでは第91話から第93話に相当)

 

 王は王女の素性を疑っている…それならば、という思いの佐平はソリに、王女様は自分が知っている男-叶わぬ夢を抱いていた男-を思い出させると言います。ソリは「では私が抱いているものは何でしょうか?」と切り口上で答えますが… 

 

 2年前の襲撃が、チンムの犯行であることを確信したソルナンですが、「下手に動けば取り逃がすかも。証拠を探さないと」と考え込みます。ミョンノンは彼女のことが心配で、その様子を戸の隙間から覗いていて… 

 

 クチョンは自分がペク・カを探らせていた密偵だ。耳が聞こえず、話すことも出来ぬが、嘘はつけぬ性分です。では王女が自分を2年にもわたって欺いていたと?王は思わず声を荒げ「手紙の文字が滲み、王女の居所がわからぬ。ゆえにクチョンを探せ」とヘ佐平に命じます。王は、予言者の老婆の言葉を思い出し「なぜ余は、実の子を一人もこの胸に抱けぬのか?」と苦悩します。

 

 白昼から酒を飲み荒れる王女にチンムは、なぜ彼女が王女様を脅かすのか、二人の間に自分の知らぬ秘密でもあるのかと詰め寄ります。口をつぐむソリにウンザリし、そばにあった酒を飲みほしたチンムは「残りの酒は頂きました。もう飲まないでください」と言って部屋を辞します。 

 気分が晴れないチンムは、帰宅途中だというソルナンにばったり出会います。「闡庇司はどうだ?」と聞くと「充実してます。固徳様、と呼ばれるたびに驚きます」と屈託のない様子を見て嬉しくなったチンムは、彼女を家に誘います。「年頃の女人を家に?」とためらうソルナンを見て「こんな純真な娘が何をたくらむというのだ?」と呟くチンムですが… 

 招き入れたソルナンにチンムは王女のことを語ります。腹がたってな…私の知る娘が破滅の道をたどっている。怒りを感じる、と。ソルナンはお慕いする方ですか?と尋ねますが、チンムは、馬鹿なことを。とても邪悪な娘で、私は嫌いだ、と…それでも一緒に笑ったこともあったはず。共に笑ったり泣きたくなるのは慕っているからです、とソルナンに言われたチンムは、彼女は世渡り上手のつもりだが、墓穴を掘っている様子が哀れでならない、と呟きます。

 

 闡庇司固徳という職は、一介の女官にとって異例の大出世らしく、王宮についてきたウチは、ソルナンの待遇に興味津々といった様子。「だから世渡りは重要です」ソルナンは、王妃様の寵愛だけでなく、太子様の使いもうまくこなしたから、自分は今の官職を得ることができた。そして、お前も夢ではない、今の私はお前より位が上だから、もう敬語は使わぬと尊大な態度で、ウチに寝返るよう働きかけます。 

 ソルナンの本命はチンムらしい。ミョンノンはソルナンを呼び出し、お互いの疑う者が一致するか確かめようと言います。チンムの名を出したソルナンに促されたミョンノンは、自分もチンムに疑いをかけたが、確実な証拠もなく彼を捕える事はできないと言います。情にほだされては王様を危険にさらしますと食い下がるソルナンは、証拠にこだわるミョンノンに「証拠があればチンム公を捕らえますか?」と…そして、ウチに罠をしかけた、罠にかかれば勝算がある、と打ち明けます。チンム公の潔白を願うミョンノンに、ソルナンは「王様が傷つくので黙っておいでだったのでしょう。太子様にとっても兄弟同然の方でもある。ですが、これ以上ためらってはなりません」と言います。 

 

 二日酔いのチンムは、昨夜ソルナンと友になる約束をした、自分を探る理由が分からない、ウチの誤解だと言いますが、ウチに「ソルナンは太子側の人間です。行動日誌を作成するためだと言っていたが、明らかにチンム公を疑い、探っています」と言われ逆上します。王宮でソルナンに近寄り、お前をかわいがった、一緒だと楽しかった、お前は違ったのか?なぜお前が私を探る?と詰め寄ります。職務として日誌を作っているだけだ、というソルナンを脅し、チンムは去りますが、ミョンノンもその一部始終を目撃していて…

 

 食客が全員入れ替わっていることを確かめたミョンノンは、ソルナンに「読まれていたようだ。こちらも手を打とう」と伝え、チンムの元食客だった者たちを捕らえます。食客たちのリーダー核の男は、薬草を売る露店で「体に力が入らない」と訴え、トウモロコシのヒゲを煎じて飲むよう勧められています。あ、そうでしたか。そういえば行動日誌というのも初耳でした。 

 容疑者の自白を待つミョンノンはソルナンに兵法を引用し「人に形せしめ、我に形なし」と…敵は見えるようにし、自分の姿は隠す。それで私は思うのだが、と言ったところで、以前のように自分が彼女に心を許していることに動揺したようで… 

 

 ナウンの母親を尋ねたテウンは、彼女が母親に「大金が入ったら耽羅で暮らそう」と言っていたことを聞き出します。どうやらナウンは金に転んだらしい。そのことはショックだが、彼女は耽羅にいるのかも…テウンは希望を持ちますが、トリムは「彼女が喜楽殿から出てきたのを見た者がいない」と。彼が監督責任を問われることを心配するトリムに、「ナウンの罪も無念も私が背負う。全てを告げて責任をとる」と、テウンの決意は固そうです。 

 

 クチョンを探すよう手配した。迎えに来るよう手紙にあるから、王宮の近くにいるはずだ、とヘ佐平は王に報告します。そして、偽者とはいえチェファの娘であり、クチョンが自分を信じている以上、命は奪わないという王に、彼女に疑惑を抱いて、監視役のピムンを付けておいた。王族を探った罪で自分を罰して欲しい、だがそのピムンが王女の秘密をつかんだと報告をした直後、失踪している、これは偶然なのだろうか?「王女がその者を殺したとでもいうのか!」王は声を荒げますが… 

 

 スベクヒャン王女の母上殺害の犯人はまだ見つからないが、チェファ様の無実の罪を晴らしたい、というソルナンの願いを聞いた王妃は「私を理解しているな。ただでさえ王女を憎んだ時にひどいことを言ったと悔いていた証拠を見つけてくれるなら、彼女の名誉を回復できるよう私が王様にお話しする」と言ってくれ、ソルナンは王妃の寛容さに感激します。この朗報を王女に伝えに行こうと王妃が喜楽殿に赴いた時、ソリはマックムを相手に一芝居うっているところで…「母が王女の女人とは知らなかったが、普通の人ではないと思っていた。美しく気品のある方だった」と…そしてやってきた王妃がチェファのことを話そうとすると「母の話はやめてください。私が何も知らずに育ち、思慮深さがない、またその話ですか?母は思慮深い方です。謀反人の扱いをされても、王妃様がそこまで言われなくても」ソルナンは王様と王妃様は王族の頂点に立つお方、王女様といえども無礼ではないかとソリを非難しますが、王妃は「口の災いは長く残るのだな。後日改めて、朗報をもってきます。その時は理解してもらえるはず」と退室してしまい…マックム、王妃とソルナンを誤解したのは仕方がないとしても、王女を殺そうと思い込むって、それは行きすぎでしょう… 

 

 ヨン達卒との密談の場から出てきたソリは、外で待っていたチンムに「どうやら後戻りできない道を歩み出したようです。私と共に歩んでくれますか?」というソリにチンムは「最後までご一緒します。行く手には火の山や氷の海が待っているのでしょう。ならば共に焼かれ、氷水に溺れましょう」チンムのクサいセリフと、手を取り合う二人の姿はドラマチックというより、邪悪さの方が際立っていて… 

 

 心配事にかまけて政務が滞ってしまったという王は、ヘ佐平に「太子様が代わりを務めてくださっている」と言われ「そうか、自慢の息子、ミョンノンがいたな」と…お茶席で原情文の審理が話題になり、王妃は「婦人たちと法要が」とパス。ソリは出席を申し出ます。 

 ここで王は「王女には民の暮らしをよく見てほしい」と言っていますが、この人たちの中で2年前まで民だった王女すなわちソリが一番、民の暮らしを知っているわけだよね、とつい突っ込んでしまいました。で、王女を見つめる王は「話しぶりも、茶を飲む所作も美しい。母に似て気品がある。だがそなたが余を欺くとは、余を侮るとは」と苦々しい思いでいっぱいのようで… 

 

 審理の場にやってきたマックムは「自分は謀反人の使用人でありながら逃亡したので、罰を受ける。そして自分の口を封じ、王様を騙すために自分を逃亡させた者を一緒に罰してほしい」チェファさまは「成功したら王様が王家の馬車を送る」と言ってお父上を扇動した者がいると言っていた、その者とはヘ佐平だ、というマックムの告発にその場は騒然となり…