裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/03/07 21:52 「ハムラアキラ」最終回

「ハムラアキラ」最終話「悪いうさぎZ」を、先ほど見終わった。

 

-およそお茶の間向きでない、ビターでダークな若竹七海の原作をよくぞここまで美しく映像化したものだ。

(3/6読売新聞、試写室(TV欄番組紹介コラム)-

 

 さっき「「殺人鬼がもう一人」をアップしたばかりで、もう少し間を置きたかったが、3/11水曜日(火曜深夜)の再放送を是非ご覧になっていただきたいので、急いでこの文章を書いている。

原作発表時、葉村晶はまだ白熊探偵社ではなく、某調査会社と契約しているフリーの調査員だった。そして原作のラストは、ドラマのそれのようにカッコよくはない。

 今回思い出したことが一つ。前回「錆びた滑車」の火事で葉村は大事にしていたウサギの常夜灯を失ったが、あれは監禁のトラウマに苦しむ彼女にミチルが置いて行ってくれたプレゼントだった。 

 というわけで、急いで火曜深夜の録画予約、お願い致します。また、NHKオンデマンドの御契約者の方がいたら、第1話からの御視聴をお勧めいたします。

 

↓番組HPはこちら

https://www.nhk.or.jp/drama/drama10/hamuraakira/index.html

 

 

2020/03/07 21:29 「殺人鬼がもう一人」若竹七海

 NHKドラマ10「ハムラアキラ」を受けて、3/1の読売新聞では、若竹七海「依頼人は死んだ」、3/6TV欄の試写室(番組紹介コラム)でドラマの紹介をしていた。どちらも高評価なのだが、前者はドラマは残すところあと一回、後者は最終回当日。「同じスタッフでの続編を熱望する?」何よそれ、遅い、遅すぎる。 

 前回「錆びた滑車」を探しながらハードカバーのわ行の書架で見つけた「殺人鬼がもう一人」だが・・・いやいやいやこれがどうして。なかなか重量級だった。 

 前出の「試写室」では「およそお茶の間向きでない、ビターでダークな若竹七海の原作をよくぞここまで美しく映像化したものだ。」という高評価だったが。その第一話「トラブルメーカー」では度々「家族と書いて理不尽と読む」というハムラ自身のモノローグがナレーションで入る。 

 「殺人鬼がもう一人」の舞台は辛夷ヶ丘という東京都のはずれの昔々のベッドタウン。ここで起きる六つの事件が収められた短編集なのだが、すべての事件の根本に夫婦、家族、身内、一族などの血縁のしがらみが刻まれている。血縁関係があるのになぜこれほど残忍なのか、いや血縁関係故に残忍さが増すのか。読み手は人間観が問われるかも知れない。

 

 ところで辛夷(こぶし)について。辛夷は木蓮の一種で、より野生種に近い。英語ではマグノリア。第6話に登場する「マグノリア・ホスピス」の名前は辛夷の英語名からつけられている。若竹さんはこの花がお好きなのか、「ヴィラ・マグノリアの殺人」というタイトルの作品も刊行されている。木蓮のなかでも特にハクモクレンを、玉蘭と呼ぶそうである。