裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/03/23 20:59 「プレゼント」若竹七海

 とかく、人の心はままならない。他人は勿論、自分の心すらままならない。

 

 術後の経過観察は順調で、申し分ないほど有難い。でも帰り道に小竹製パンの限定サンドパンを買うつもりが駐車スペースがなく、辺りを2周すれば、トホホな気分になるし、図書館で今野敏の「隠蔽捜査シリーズ」の続編を借りようと思ったら、読みたいものは既に貸し出されていた。 

 ではひとつ前に戻って若竹七海は・・・あった、「プレゼント」と「サンタクロースのせいにしよう」。 

 というわけで、葉村晶が初登場する「プレゼント」。8編の短編は、葉村がメインの4篇、小林舜太郎警部補と御子柴君のコンビがメインの3篇が交互に配され、最終篇が葉村と小林、御子柴コンビのコラボとなっている。 

 裏表紙の紹介文には「間抜けだが悪意のない隣人たちが引き起こす騒動はいつも危険すぎる!」とあるのだが、読み終わってみれば、暗くて苦くて冷たい空気感に「おいおい、『悪意のない』?どこ見てんのよ」と言いたくなる。 

 ところで作中の葉村晶は「寒色系は嫌い」だという設定になっている。一方ドラマ10のシシドカフカさん演ずる葉村晶は常に黒ずくめだったが、「葉村晶」ではない「ハムラアキラ」はこれでいいのかも、と思えた。