裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/05/26 05:55 アシガール 第7話

唯、天野家へ身を寄せる

 逃げ回る唯は、忠清と遠乗りにやってきた草原にいた。そこで「じい」こと天野信茂が忠清をの後を追おうと切腹しようとしているところに遭遇し、慌てて止めに入る。

 お尋ね者の唯を屋敷で匿うという信茂に息子で家老の信近は反対するが、「次の満月に、若君はきっとお戻りになる。信じて待ちましょう」という唯の熱意に押され、下働きの娘の格好で天野家に匿うことに。

 城内で成之と会った松丸家の阿湖姫は、忠清が負傷したまま行方不明では、婚儀もどうなるかわからない。早く実家へ帰ってはいかがかと意地悪く言われ、不愉快に。

 信近、小平太親子に呼ばれ、改めて吉田城にいた理由を問い質された唯は、如古坊と高山の坂口の忠清襲撃計画を漏れ聞いてしまったことを告白。驚いた二人は成之の関与について尋ねるが、唯は「わからない」と答える。信近は唯に、今の話を決して漏らすな、屋敷の外へは絶対出るなと厳命する。 

忠高、成之に会う

 黒羽城内では忠高が成之の許を訪れていた。幼いころ毒を盛られ体が弱い、荒事は好まぬという成之。忠高が去り際に扇で不意打ちを仕掛けると、成之はそれを容易に手でかわした。

「なるほどのう」と言い残し立ち去る忠高。 

唯、投獄される 

 自分の居所を聞き出すために「おふくろさま」吉乃が連行されたと知った唯は、自ら出頭し投獄される。今夜は満月、若君が戻ってくるはずだから一晩の辛抱だと唯は自分を奮い立たせる。

 詮議の場での吉乃の聡明な物言い、出頭してきた唯を「たわけ!」と一喝する毅然とした姿に魅かれた信近は、彼女を屋敷で預かることに。 

若君、帰還

 唯の日本史の教科書に羽木家に関する記述がないことを寂しく思う忠清。外出したかと尊に聞かれ、城跡へ行ったと答える忠清だが、速川家の玄関先には忠清の後をつけてきた女子高生が大挙して押しかけていた。女性の好みを聞かれて「唯ほど好もしいおなごに会ったことがない」という忠清の返事に尊は驚愕する。

 手土産にレンコンのはさみ揚げと、唯の好物のアーモンドチョコレートを渡され喜ぶ忠清だが、尊にタイムマシンは燃料が残り少なく、あと一往復しかできないと告げられる。

 自分があちらへ戻った後、唯がこちらに戻ったら、二度と会えない。「あいつなら戻らないっていうな」「どうしよう」と心配する覚と美智子に「唯は、わしが必ず父上母上の許にお返しいたす」と約束し、3人に礼を述べて忠清は戦国の世へ。

 轟音と共に、ジーンズ、パーカー、ショルダーバッグという姿で現れた忠清に慌てる源三郎。 

忠清、黒羽城へ

 朝になっても若君が戻らない、何かあったのではと心配する唯。衰弱した様子で詮議の場へ引き出された唯に、成之は高山への内通と忠清襲撃への関与の罪をなすりつけようとする。信近は反論を試みるが、唯を匿っていたことを公表できないため、歯切れが悪い。唯之助こと唯が女であることを暴露しようとする成之は、唯の着物をはぎ取れと命じるが、着物に手をかけたところで忠清が姿を現す。

 衰弱しきった様子で倒れている唯の姿に驚く忠清。城を秘かに抜け出し、隠家で傷を癒していた、唯之助のおかげで命拾いしたと説明する忠清。家臣たちは若君の帰還を喜ぶが、回復した忠清の姿に、成之は驚きを隠せない。「すまぬ、このようなことになっていようとは。」忠清は唯を抱きしめる。 

「あと一回、と申したらどうする」

 天野家で目覚めた唯。付き添っていた吉乃から、唯が天野家で静養できるよう忠清が取り計らってくれたこと、「小平太パパ」こと信近が三之助や孫四郎も呼び寄せるよう勧めてくれたことを聞かされる。

 忠清の命を救ってくれたことで、唯に礼を言う小平太。唯は小平太から忠清から預かったという包みを渡される。

 中身は尊からの手紙だった。若君が術後に感染症を発症し、予定通りに戻れなかったこと、唯のベッドで漫画を読んでいる忠清を隠し撮りした写真を同封してくれたことに盛り上がる唯。手紙の最後にタイムマシンの燃料が残り少ない、詳しくは若君に聞いてくれとあるのを読んだ唯は、忠清に会いに行こうとするが、既に部屋の外に忠清が来ていた。会えた嬉しさとアーモンドチョコに喜ぶ唯。タイムマシンの脇差を返してもらった唯は、燃料が残り少ないと尊が手紙で知らせてきた、あと何回移動できるのかと忠清に尋ねる。「あと一回、と申したらどうする」と言う忠清に「だったら帰るのは諦める」と答える唯。「案ずるな、それはあと二回使える。次の満月には、必ず家へ帰れ。そして戻って参れ」。唯を家族の許へと返すために忠清は嘘をつき、城へ戻る。