裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/10/10 06:12 「秘密の森」Season2 第十四話 前編2020.10.5

 海で死んだ二人との過去を回想しながら、キム・フジュンは走った。

 追いついて身柄を抑え、彼を部屋に連れてきたシモクとヨジンは、ソ・ドンジェ検事の行方を聞き出そうとするが、フジョンは何も答えない。彼の車からはドライブレコーダーが外されていたが、シモクは搭載していたナビゲーションシステムに、履歴が残されているのを見つける。

 悪臭は漂白剤のものだった。どこかへ移動したらしくソ・ドンジェ検事の姿はなく、床の模様は送られてきたメッセージのそれとは違う。ネクタイが置いてあったガラスのテーブルもない。ではあの画像は誰がどこで撮影したものか?龍山署の捜査員たちは困惑する。

 シモクとヨジンはキム・フジュンを取り調べていた。「ソ・ドンジェ検事は生きているの?死んでいるの!」二人が厳しい口調で聴取を行う間、キム・フジュンはソ・ドンジェから連絡があった日のことを思い出していた。

 聴取が進まないからとシモクに半休を求められたウ・テハは「休みのことは気にするな、何としても吐かせろ」と指示する。「思いもよらないところに犯人がいたね」無断で現場へ行ったシモクの行動を黙認しているウ・テハのことも、キム・サヒュンには意外だった。

 キム・フジュンの足取りと彼の交友関係をあたる二人。ヨジンは、彼が中学時代に死んだ二人からいじめをうけていた事実をつかむ。再び取り調べが始まると、怒って駆けつけたキム・フジュンの父が乱入してきた。司法機関の高官らしい彼は「今から私が息子の弁護人だ」と取調室に居座ったが、ヨジンが掴んだいじめの実態と「友達付き合いなんてありえない」という言葉に動揺を隠せない。部屋からは血液反応が出たという報告に、キム・フジュンは「犬の血だ。」と言い張った。漂白剤の影響でDNA鑑定は不可能で、彼がそれを承知で「あれは犬の血だ」と言い逃れをしているのは明らかだった。シモクたちが「とにかく容疑者と父親を引き離さないと。」と廊下で話し込む間、キム・フジュンの父は「大丈夫だ、父さんが何とかする。お前は決して何もしゃべるな。」と息子に言う。父が息子のために逮捕状請求が却下されるよう圧力をかけたため、話は最高裁判事から検察のトップにまで波及し、いきさつを聞いたウ・テハは逆上する。事態を打開するためにウ・テハとキム・サヒュンも、先輩筋の判事に連絡を取り、請求が通るよう動くことに。

 捜索を続けるチャン・ゴンたち同行したシモクは、街角の衣類用のゴミ収集箱に目を止める。鍵を壊し中身を引きずり出すと、中から血の付いた毛布や衣服が見つかる。

 

 

 部屋をたまり場にされて女まで連れ込まれ、パソコンを勝手に売り飛ばされ、逃げるために転居しても必ず見つけ出して追ってくる。死んだ大学生たちのいじめは、もはや恐喝のレベルに達している。彼らの恐喝から逃れるために、完全犯罪を目論むキム・フジュンの犯行計画もこれまた怖い。

 父親にとってキム・フジュンは自慢の息子だったのだろう。彼が中学時代に執拗ないじめを受けていたとか、部屋から血液反応が出たとか、息子が「犬の血です」と苦しい言い訳をするのを目の当たりにして動揺する姿は、何やら気の毒になった。

 また彼は自分の人脈をフル活用し、逮捕状の請求を棄却させようと後輩とおぼしき担当者に圧力をかける。こういう時にも先輩後輩の序列は絶対で、一方のキム・サヒュンとウ・テハも自分たちの人脈をフル活用し、捜査の主導権を握ろうと暗躍する姿はいかにも韓国らしい。

2020/10/10 06:12 「秘密の森」Season2 第十三話 後編2020.10.3

 シモクは西部支局発表の様子を支局前で見ていた。

シモクはカン・ヨンチョルに会い、パク・グァンスの飲酒のことを尋ねる。支局の前でオ・ジソン弁護士を見かけていたシモクは「ハンジョエンジニアリングへの捜査はグループ会長の差し金では?」と詰め寄る。カン検事長は、ハンジョの代理人としてオ・ジソンの名前を出す。

 パク・グァンスの元秘書に会ったシモクは、パク・グァンスの弟の金銭トラブルの件を詳しく尋ねた結果、オ・ジソン弁護士は、生前のパク・グァンスとそれ程親しくなかったことを突き止める。議政府支局のチョン・ミナから「レストランのような、誰かと合うのに適当な施設はない。その先に別荘があるぐらいだ。」ではナムヤンジュの人里離れた別荘で、誰が何を話し合っていたのか?同席したのはパク・グァンス、ハンジョのパク常務、もう一人は誰なのか?シモクは考える。

 チョン・ミナがシモクのオフィスに相談にやってきた。「ソ・ドンジェ先輩が行方不明になる直前、いじめの件で聴取を行った中学生が、また問題を起こした。彼らはカラオケ店の店主を袋叩きにした挙句、物置に置き去りにしたという。先輩の事件と犯行の手口が似ているし、少年たちはソ・ドンジェ検事の事件の当夜、現場からそう遠くないところいた。ただの偶然ではないのかも?だが相手は未成年だ。担当の先輩検事に報告すべきだが迷っている。シモクはミナにソ・ドンジェの通話履歴を見せ、中学生たちの名前がないか確認させる。リストに少年たちの名前はなかったが、ミナがその時の様子を話したことで、シモクの中に疑問が浮かぶ。

 「ソ・ドンジェ検事は、中学生たちの写真を見た後、大学生たちの写真を見て何かに気付いたのだと思う。だから溺死事故の生存者の青年に連絡をとった。」警察庁の会議室で昼食を食べながら、捜査のことを話し合うシモクとヨジン。「一つ違いなんです、ソ・ドンジェ検事の後輩の女性の検事は。」意外な発言に驚いたヨジンは彼を冷やかすが、シモクの「ヨン・ウンス」という答えに言葉を失う。「あの後輩の検事を見ていると、ヨン・ウンスを思い出すんです。ウンスも生きていたら、彼女みたいにどこかの海辺の支局で、元気に毎日やっていただろうなと」

 犯人は現場の様子に詳しい。その大学生はどうだろう?住所は別の場所だったが、ヨジンは市役所に問い合わせることを思いつく。

 翌日「事故の生存者キム・フジュンは以前、犯行現場の近くに住んでいたことがある」というヨジンの連絡を受け、シモクは彼女とキム・フジュンを訪ねると、彼はいきなり逃げ出した。シモクが彼を追う一方、ヨジンはガレージ奥のドアに気付き、中に入る。

 

 「検事さん、彼女に年を聞いたんですか?一つ違いなら釣り合いが取れると思った?」嬉しそうにシモクを冷やかしたものの、彼の返事にしんみりしてしまうヨジン。

 ガレージの奥の部屋に入った途端、ひどい臭いに顔をしかめたヨジン。ソ・ドンジェはあそこに閉じ込められているのか?