裄は短しタスキは長し

数種類のテーマを軸にその時の気分で書きます

2020/05/14 21:27 「鍵のかかった部屋」フジテレビ系

 コロナ対応で番組の収録が中断している中、「傑作選」と銘打った過去の名作ドラマの放映が真盛りだ。

 ブログのカテゴリの一つ「書架の森を行く」は以前は「図書館ヘビーユーザー」という名称だった。そしてそれよりはるか以前に、モバゲーTOWNの日記で読んだ本の紹介をしていた。字数が限られているので、下書きの段階で完成度を上げておかないと効率が悪い。まず1000字~2000字ぐらい書いて、要点を絞るために文章を削るという、今よりずっと手の込んだ作業だった。もったいない気がしたので、当時の元々の原稿はすべてメモリーの収めてある。これが「書架の森を行く」の原点だ。

 毎週月曜フジテレビ系で9時から放映中の「鍵のかかった部屋」は、そのモバゲーの頃に(当時はガラ携帯だった。)感想を書いていた作品で、該当するフォルダーをあさって原稿を探した。以下は貴志祐介原作の3作品のモバゲーでの紹介文。

 

硝子のハンマー」貴志祐介2009.5.2)

凶器は絶対テーブルだと思ったのに!それにしても闇金の取り立てって、関西弁だと怖さがアップする、と痛感した。貴志さんの作品は初めてでしたが、(ホラーじゃなかったら)次もまた読みたいです。

 

狐火の家」貴志祐介2009.6.9)

青砥純子と榎本径が連作短編でコンビ再結成。表題作だが、あんなところに遺体を埋めたら家宅捜索の時にウルトラ迷惑ではないだろうか?予想外の事態にマジメに振り回される純子の姿が、ちょっと笑える。

 

鍵のかかった部屋」貴志祐介2014.9.7)

 原作愛ゆえに視聴を挫折したのが雫井秀介著「ビター・ブラッド」なら、原作とは設定が全く違うにもかかわらず、ドラマを心ゆくまで楽しんだのが貴志祐介「鍵のかかった部屋」。青砥純子は法曹界でも「密室がらみの事件に強い」という評判を確固たる(?)ものにしてしまったようで、本作もまたマニアックな密室が次々と登場する。

 また密室を作り出す犯人は、みな性格が用意周到で粘着質なため、榎本が、実際にトリックを見破るだけでなく、犯人のプロファイリングまでやってしまうところが興味深い。

2020/05/10 10:31 アシガール 第5話

 朝ドラ「スカーレット」の制作陣が「アシガール」とほぼ同じ、ということは、度々漏れ聞いていた。

というわけで「アシガール」を先月から視聴している。なるほどキャストも多数かぶっている。してみると「スカーレット」は彼らのチームプレーの下支えの上にメインキャストをデコしたということだろうか。

 それはさておき、「アシガール」はかなり面白い。原作は漫画らしいが、読む機会があれば読んでみたい。というわけで、現在オンエア中の番組の予習をお届けすることにした。

 千対三千の圧倒的な劣勢を覆す策は?

 平成時代に戻った唯は、まず弟の尊に秘密兵器の開発を依頼。次に日本史教師の木村に戦況を分析してもらう。最後に「腹が決まった時」のためにフローラルフレグランスのボディシャンプーを調達。

「っしゃぁー」と気合が入る唯。

 正面突破!

 尊が作った新兵器「まぼへい君」とアップグレードした「でんでん丸」を携えて戦国の世へ戻った唯は、悪丸に極秘で立木山へ登り、「まぼへい君」の操作を指示。

 翌日劣勢を覆すべく、一人で高山の陣へ切り込む忠清。木村との予習のおかげで意図を察した唯はすかさず供を申し出る。二人は高山軍の中央突破に成功、立木山に到達する。

 「まぼへい君」のおかげで敵は退却、ケガに消毒薬を塗る唯の横顔を見て、「ふくでは?」と尋ねる忠清。唯はとぼけるが、結局語るに落ちてしまう。

 戦勝の功を認められた唯は、忠清の御馬番に取り立てられる。

 クロ成之

 勝ち戦を悔しがる如古坊に成之は「忠清を亡き者にする次の策を講じろ」と指示。表向きとは違い、二人の間で主導権を握っていたのは成之のほうだった。

 初デートは・・・ガチのロードワーク!

 忠清に遠乗りの供を命じられた唯。二人はお互いの家族のこと、これから始まる和議のことを語り合う。屋敷に戻った二人だが、別れ際に忠清に「まだ腹は決まらぬか?」と聞かれ、唯はうろたえる。

 忠清は出迎えた天野の隠居に、松丸家の姫との婚儀が決まったことを告げられる。

 忠清に気づかれたことに悩む唯。ところが如古坊と高山の武将が内通しているところを目撃し、気づかれた如古坊に襲われてしまう。

 瀕死の忠清を未来へ送り出す唯。

 意識を取り戻した唯は、忠清に危険を知らせるべく交渉の場である吉田城へ。だが忠清は既に襲われた後だった。薬師にもはや打つ手はないと宣告された忠清を救うべく、唯は忠清にタイムマシンを起動させ、彼を未来へ送り出す。

 「唯です、速川唯。」

 姿が薄れて行く忠清に「お前はふくであろう、まことの名は?」と聞かれ、唯は初めて自分の名を告げる。

 

追伸

なお「このブログはウザい」「次回5/15の放映まで待ちきれない」「第1話から見ないと」という方は、リンク欄からお馴染みの「Free Drama Online」へ。「Japanese Drama」のページから、「Ashi Girl」をお楽しみ下さい。

2020/05/08 21:52 これはお勧めできません(ラベンダーとオレンジは混ぜてはいけない)

 夏が近づいてくると、寝つきが良くなるよう度々寝る前にアロマオイルを使う。

 最初、アロマポットはダイソーで購入したものを使っていたが、上皿が取り外せないと何かと不便なことに気づき、後に無印良品のものをネットで購入して常用している。

 オイルは変わらず100均で調達している。大抵はダイソーで買うが、たまに山麓線を移動する機会があると、なんじゃ村でも買う。例えばジャスミンはなんじゃ村にはあるが、ダイソーにはない。微妙にラインナップが異なるのだ。

 ある日ダイソーのアロマオイル売り場で、「ラベンダー&オレンジ」というのを見つけ、「いや、でもこれって大いなる矛盾だよね」と思いつつ、つい出来心で買ってしまったことがある。

 何が矛盾かというと、一般に

リラックス効果を期待して使うのがラベンダーの香り、

リフレッシュ効果を期待して使うのが柑橘系の香り、レモン、グレープフルーツ、オレンジと、柑橘系と同様の香りがするレモングラス、レモンバーム、

とされている。だから、寝る前に使う私はラベンダーを頻繁に使う。レモングラスの出番は、例えばFPの継続教育の問題に取り組むときのように、「意識をクリアに保つために、あらゆる手段を講じる」必要がある時ぐらいだ。

 だから、「ラベンダー&オレンジ」は明らかに「混ぜるな危険」だと思うのだが、ひょっとしたら絶妙なブレンドかもしれない、と好奇心に負けて買ってしまった。

 結果は、第一印象が正しかった。

 香りそのものは悪くはないが、寝る前に使うとラベンダー単品より効き目が良くない気がする。リフレッシュはまだ試してないが、多分気分がだれてしまうのではないか、という予感がしている。

 さて、この「ラベンダー&オレンジ」だが、まだ結構な量が残っている。何とか早く使い切ってしまいたいが、なかなか減らないので困っている。

2020/05/03 16:38 「ファンシイ・ダンス」1989年

 現在大河ドラマ「麒麟が来る」で斎藤道三を好演中の本木雅弘さんは、名作「おくりびと」の主演よりはるか昔、「シコふんじゃった」とか、この「ファンシイ・ダンス」とか、結構変な作品に出演していた。公開が1989年、監督は周防正行。周防監督は「ディープな世界」を追い求めるうちに社交ダンスからは「Shall we ダンス?」を、実際の裁判からは「それでも僕はやってない」という作品を送り出した。

 本木さんはさらにこの「ディープな世界の裏側」を模索し続け、名作「おくりびと」に到達するのだが、今回はある意味「おくりびと」の一種(?)でもある僧侶、特に禅寺で修行中の若き雲水たちと彼らを導く僧侶の物語。

 先日、映画版をBSプレミアムで初めて視聴したが、うーん・・・バッサリやるようだが、映画をきっかけに、岡野玲子の原作(コミック)を読んでほしいと思った。映画版ならではの面白さには、残念ながら到達していないのだ。

 たとえば「脚抜け」して遊んで帰ってきたところを見つかって罰策(肩にばしっ!と喝を入れるあれ)を食らうシーン。

 原作では、陽平たちの罰策は、隣室の者たちが春燕さんという古参の雲水の打つ罰策の音の迫力に「すげぇ」とビビるのだが、実は郁生が「寿司のことをバラす」と先輩を脅し、その取引に応じた古参の雲水が、陽平たちの代わりにサトウの切り餅を打っている、という図式。ここで陽平は、郁生と古参の取引の様子を見ながら「こいつ、一人で勝手にアナザーカントリーするなよ」と呟くのである。

 「アナザー・カントリー」とは、イギリスの舞台作品であり、映画化もされた作品で、舞台が全寮制のパブリックスクール。つまり陽平たちは彼らと境遇が余りにも似ているので、陽平は作中で度々「アナザーカントリーの世界だ」とぼやいている。実は件の「切り餅に罰策」は、パロディなのだ。

 というわけで、映画「ファンシイ・ダンス」を見たら、次は映画「アナザー・カントリー」を見て、できたら最後に、岡野玲子の原作のコミック「雲遊歌舞(ファンシィ・ダンス)」を読んで、パロディの場面を拾ってほしい。

2020/04/28 07:33 「スティール・キス」J.ディーヴァー

 今野敏「棲月」の犯人は、ハッキングによって首都東京のインフラを混乱させた。

 2017年刊行でリンカーン・ライムシリーズの第12作、J.ディーヴァー「スティール・キス」は、ショッピングセンターのエスカレーターが遠隔操作によって殺人の凶器と化す場面から始まる。

 本作ではライムとサックスのコンビに大きな変化が目白押しだ。ライムが犯罪捜査のコンサルタントの職を辞し、大学で教鞭を執ることになった。さらに今回、冒頭のエスカレーター事故の訴訟のため、証拠品の鑑定を依頼されたライムは、熱心かつ優秀な女性の受講生を弟子として新たにチームに加える。

一方ライム不在の捜査に苛立ちを押えられないサックスは、難航する捜査活動に加え、出所してきたかつての恋人ニックが「過去の事件は実は弟を守るために自分が身代わりになった。」と告白される。ついては冤罪を証明するために助けてほしいと依頼されるのだが、その結末が、うわぁ・・・である。

 ヴァーノンの身柄確保はとても印象に残った。犯人の境遇に同情を覚える、というのはディーヴァーの作品には珍しい。

 ところで舞台となったクイーンズのセント・ジョン墓地の描写で、「元NY知事のマリオ・クオモ」とあり、あれ、今の知事もクオモだよね?と思って調べてみると、現職のアンドリュー・クオモ氏はマリオ氏の息子とのこと。時間の経過を感じるのはこういう時だ。

 最後に本作の特大級の変化について。ついにサックスの左手の薬指に指輪がはめられる。

 

ところで。

コロナ対応のため、緊急事態宣言を受け、妙高市図書館がついに臨時休館になった。

ワークシェアの間、森を散歩してネタを仕込むという計画がいきなり頓挫し、途方に暮れている。