中3生の最後の定期テストが行われています。
全力塾でも2つの中学校が定期テストを終え、本格的な受験対策に入り始めました。
定期テストと模試や受験では出題内容が違いますが、前回のブログでも書いたように、
「自分の実力を100%出し切ること」を目標にテストに向かうようにアドバイスしました。
各塾生が、いろいろな感想を伝えてくれています。
これからは、入試本番に向けて100%の力を出し切れる準備をしていきます。
定期テストがこれからの人も、「自分の実力を100%出し切ること」を大切にしてテストに向けて学習してほしいと思います。
平成26年度公立高校入試 数学より
※クリックすると問題ページが開きます。
問題の右側。大問6を見てください。
見た瞬間、「動点、グラフ、、、1次関数!」
と思ってしまいますが、この問題、1次関数に見えて、1次関数の解法をほとんど使いません。
(1)速さの計算
(2)辺の長さを求める(比例を使うので、ちょっと1次関数)
(3)aとbは時間と面積なので、計算で求める。
(4)面積が等しくなる方程式を立てる(1次関数の考え方でもできる、けど、結局方程式!)
入試の過去問を解きながら、
う~ん、解けない~
となって、解説を見て
「~なので、~します。」
という解説を読んで、その瞬間は、「なるほど!」となるのですが、
その発想にならないから困ってしまう(^-^;
大切なのは、その発想になるかどうか。
本当にこういうときに役に立つのは、小学校の算数の知識。
式の立て方や発想は小学校算数のときに学習した内容が役に立ちます。
数学の大問1~大問3というのは、中学校で学習する基礎知識で構成されていることが多いと思います。
基礎知識というのは、公式を覚えていてそれを生かして問題を解くような知識です。
ですから、ここは中学数学の参考書レベルの学習でなんとかなる。
しかし、大問4以降からは、なかなかすんなり解けない。
模試などで数学の結果が伸び悩んでいる原因はここにあると言っていい。
大問4以降は参考書でなんとかなるレベルではなく、思考の選択肢が多ければ多いほど答えに近づく。
思考の選択肢は中学数学の知識だけとは限らない。
受験参考書を一通りやってみたけど、なかなか成果が出ないと悩んでいる人は、算数の応用問題に戻ってみる勇気を持ってみる。
計算ではなく、
比
速さ
割合
面積・角度の図形
などの応用問題。
ここで大切なのは、
「思考の選択肢を増やす」ために算数に戻ること
です。計算力がない、とか苦手、とかそう理由じゃないほうがいい。
算数からやり直す
のではなく、
中学の基礎知識が身に付いたからこそ、算数の学習に意味が出てくることもあります。