魚沼地区の高校で授業を行います。今回はペランギ倶楽部のスタッフ2名ででかけます。
こちらの学校へ出かけるのは2019年8月の職員研修会以来およそ3年振り。
3年前に出かけた時は、もう学校としてこのテーマの授業に取り組んでいた。
その後も継続しているとのこと、嬉しい限り。
今回はそのご縁で声をかけていただいた。関係の先生に感謝である。
今回は、生徒・教職員・保護者の皆さま(?)にも参加していただけるとのこと、本当にありがたい。
皆さんの貴重な時間を奪うので、「良い研修会だった」と思ってもらえるようにがんばるぞ。
昨年までは確か、性科学セミナーと学術集会(8月開催済み)は同時期開催だった(例年9月かな)が今後変わるのかな。
今回のテーマは「セクシュアリティと法律・社会のいま」という興味深い内容。
巷のニュースは、旧統一教会と政治家との関係が連日報道されている。
「女性活躍社会」「男女共同参画社会」などと言われきたが、女性が社会で活躍することと、男性が家事・育児を行うことはバーターである。どうも「女性だけにがんばれ」と言うメッセージが強いと私には感じる。もっと男性ががんばらなければならないのだ。
家父長制と狭義の意味での家族のあり方が、まだ文化として残っている社会は、これを支持したい人がいて、ケア・ワークが女性の役割で、それが自然・当然だという考えを強く発信されると、受け入れてしまうのだろう。
今社会は「同性婚を認めていない」「子ども庁ではなく子ども家庭庁を創設」というのが現実である。
「家庭」や「家族」という言葉を狭義の意味で限定的に押しとどめたい人や宗教関係者の影響が法律づくりに影響するとしたら、女性活躍、男女共同参画社会の実現は遠く時間がかかりそうである。
「セクシュアリティ(性)は権利であり人権である」。この考えは、国連関連団体が認めて久しい。
国際人口開発会議(カイロで開催)で「リプロダクティブ・ヘルス、リプロダクティブ・ライツ」が採択されたのが1994年である(ソ連邦崩壊から3年後である)。
私たちの社会は、そこからどれだけ前に進んだだろうか。他のいわゆる先進国と比較すると遅れていると言わざるを得ない。
さて、今回のセミナーは3部構成である。
第1部 緊急避妊薬のOTC化をめぐって
第2部 AV新法/売防法の抜本改正で何が変わる? 性暴力と法律
第3部 SOGI(性的指向・性自認)の多様性を巡る法律・制度・政策のいま
医師以外の方の参加料は3000円。オンデマンド配信も予定されてる。ご関心のある方は是非。
https://sexology.jp/seminartop-html/