13馬歩撃掌
図30
右足を足先を外に向け、重心をやや高くしながら右へと移す。
左掌は拳に変え、腰横に引く。
右掌は下向きから外に向けて、つかむような手にする。
図31
左足を前に一歩踏み出し、右足を軸に、右後方へ180度体を回す。両足を曲げて馬歩を作る。
左掌は右手の上から立掌にして左横へと打ち出す。
右掌は拳に変え、腰横に引く。左掌を見る。
要点
右手をつかむ手にする時、まず腕をやや内旋させ、手首を伸ばし、手のひらを下へ外へと回す。
続いて腕を外旋し、掌心を下から上へとひるがえし、同時につかむように拳に握る。
拳を腰に引くのと、掌で打つ動作は同時にする。

覚書)
図30
他)右足はかかとのままではなく、すぐに足の裏を着ける。
図31
馬歩なので体の向き北。
※
右手で相手の手をつかんで引き込みながら左拳で打っているところなので、30は途中の動作。
左手は前、右肘は後ろへ引く。
左手は右前腕内側を擦るような感じで出していく。
前に打ったり押し出したりするのは、必ず腰から出る。
他)右肘内側から押し出す。(左拳を)右袖に隠して敵に見えないようにという意味がある。
14叉歩双擺掌
図32
重心をやや右に移し、同時に両掌を下へ右へと回す。指先は上を向き、右掌を見る。
図33
右足を左足の後ろに交差するように出し、足先を着く。
両手を引き続き右から上へ左へと回し、体の左横に止める。
両手は立掌で、右掌は左手の肘のくぼんだところ。
目は両掌が回るのを追う。
要点
両手は立円を描き、大きく振る。手の回しと後ろへの足の交差は動きを一致させる。
15弓歩撃掌
図34
両足はそのままで、左掌を腰横へ引き、掌心は上に向ける。
右掌は上へ右へと弧を描き、掌心は下に向ける。
図35
左足を後ろへ一歩引き、右弓歩となる。
右掌は下へ後ろへと伸ばすように振り、かぎ手にする。かぎ手は上向き。
左掌は立掌にして前へ押し出す。左掌を見る。

覚書)
図31~32
ここは蹴ってきた相手の足を、手の甲で受けているところなので、手の形はしっかり作る。
図32
右手は真横。
図32~33
手は上から打ち下ろす。
図33
指を立てる。
右かかとの向きに注意。外側に回さない。相手の足を踏みつけている意味もある。
右足の位置に注意。かなり後ろ。体がかなりねじれる。
※
蹴ってきて、次に拳で打ってきたのを受けているところ。右手は相手の手を上から押さえ、左手は顔などを打つ。
図33~34
右手は手のひら外向きで払う。
図34
右手下向き、左手上向き。
図34~35
右手は弧を描いてかぎ手に。真下を通る。
図35
右肘曲げない。両腕の高さ同じに。
他)右手で前を払うのと左手が腰に来るのが一緒。次に左足後ろ。