30仆歩掄劈拳
図76
重心を上げ、右手は腰横から体の後ろへと伸ばす。
左手は体の重心が高くなるのにしたがって上へと振り上げる。
図77
右足の前足裏を軸にして、左膝を曲げて持ち上げ、上体を左へ270度回す。
左拳は前から後方下へと立円で一回りさせる。
右拳は後ろから下へ前方上へと立円で一回りさせる。
図78
左足を後ろへ一歩下げ、膝を深く曲げ、右足を伸ばして足先を中に入れ、右仆歩にする。
右拳は上から下へと振り下ろす。拳眼上向き。
左拳は後方上へと上げ、拳眼上向き。右拳を見る。
要点
腕の振り回しの時は、一定の立円を描くこと。

覚書)
図76
立ち上がって腕を回す。腕は一本の棒のように大きく振る。
図77
左足を後ろに。
図78
両腕は一直線。27の手の形が拳になっただけ。
※
相手が右足を蹴ってきたのを、右拳で上から打ち落とす。
31提膝挑掌
図79
重心を前に移して右弓歩になる。
同時に右拳は掌に変え、下から上へと振り回す。
左拳は掌に変え、やや下へ下ろす。
右掌心は左向き、左掌心は右向き。
図80
左手、右手は前から後ろへ向かって垂直に立円で一回りさせ、右手は伸ばして頭の上に止める。掌心は左に向け、指先は上。
左手は伸ばして体の後ろで止め、返してかぎ手にする。
同時に右膝を曲げて持ち上げ、左足を伸ばして独立になる。前方を見る。
要点
腕の振り回しは立円を描くこと。

覚書)
図78~79
右膝を曲げて重心を前に移す。右手の方が少し先に回り始める感じ。
図79
右手を後ろへ回す。
※
上体が前を向いたままで、両手で立円を描くのはやりにくい。片手回しは腰が動くのでやりやすい。やりにくいことをするのは鍛錬のため。
図80
右の脇の下を伸ばす。
※
右手を上げ、左かぎ手を後ろへ引く動きと一緒に、右膝を持ち上げる。
32提膝劈掌弓歩衝拳
図81
下半身はそのまま。
右掌を上から下へとさっと真っ直ぐ切り下ろして、右ふくらはぎ内側に止める。力点は小指側に置く。
左かぎ手を掌に変え、腕を曲げて前に持ってきて、右上腕の内側に置く。掌心右向き。右掌を見る。
図82
右足を右後方へ下ろし、体を90度右に回す。
同時に左掌を拳に変えて腰横に引き、右手を内旋して右へとかきわけていくように弧を描く。
図83
動きを止めずに、左足を伸ばして右弓歩とする。
右手はつかむように握って拳にし、腰横に引く。
左拳は腰横から左前方へと突き出す。左拳を見る。

覚書)
図81
下に切り落とす。右肩を落とす。右肘を曲げない。
図81~82
右手は手のひら外向きで横に払う。右足は斜め後ろへ下ろす。
図82
右足は左足より少し前にある。
右手を見る。この時点ではまだ重心左。左拳は腰。
図83
左手縦拳で打ち出す。右拳腰に引く。右重心の弓歩。