
図90 図91 図92 図93 図94 図95
9)単鞭
図90
ここも図77と同様背中側を意識。股関節をゆるめる。
体が浮き上がりやすいので、下に沈める。
図91
右肘と右膝を合わせる。それ以上回すと体がねじれる。
図93
この状態では左足を(正しい方向に)出せないので、体を左に回してから踏み出す。
ここも沈める。
右肘と右膝、左肘と左膝を合わせる。
図94
足だけ先に出さない。手も動かす。
足は15度方向へ出す。両足が一直線にならなければ良い。
ここから左手を返す。ふくらませたりしない。
右肘と右膝、左肘と左膝を合わせる。
足を踏み出した時点で、両股の外側の位置が決まり、その後は動かない。股の内側だけ回って変化する。右足が伸びるにしたがって、右腰が前に来てはいけない。股関節をゆるめた状態を保つ。
図95
かぎ手は手首を曲げると言うよりは、その部分(手首の上側)を伸ばすという意識で。
かぎ手は、重いものを持っていて(下への力)、持ち上げようとする上への力が働いている状態。力なく垂れ下がっている状態ではない。
右肘と右膝、左肘と左膝を合わせる。
図94~95
体の中心は真ん中にある。体の内部で左手の動きに伴い左半身が左足の上に移動していく。
内臓の半分ずつを両足の上に均等に乗せるという意識を持つ。前足に重心があるからと言って、上体の多くが前足の上にあるわけではない。

図77 図78 図79 図80 図81

図82 図83 図84 図85

図86 図87 図88 図89
8)右攬雀尾
図77
体を右に回し始める時は後座をしない。右足に重心を移してから体を回すのではなく、右足に重心を移しながら回す。
後ろは背中の向いている方向・・裏正面。後ろイコール西と考えて重心を移すと、お尻が出る。
股関節をゆるめ、背中側を意識する。
左膝と左肘が合う。左手は右手についていってはいけない。”開”の形を作る。
重心は五分五分。全部右足には乗っていない。
図78
右足を寄せる時は直線ではなく弧を描いて(やや後ろを通って)。その方が体が回りやすい。
体が回転するのは片足で立っているから。
図79
ボールを抱えた時点でもう体が進行方向へ向いていること。”合”の形を作る。

図64 図65 図66 図67 図68
7)左攬雀尾
掤・・
図64~65
倒巻肱と同じく、後ろへ行くのではなく、裏正面(南向きで始めたとして北方向)を意識して体を回す。
単純に後ろイコール西と考えるとお尻が出てしまう。
図64~66
ボールを抱える時は前腕部全体を回す。
図66
下の手は上から押されても大丈夫なようにしっかりと。指を開きすぎない。
両肘の角度は前から押されても大丈夫な角度。
図66~68
手は上下に分ける。
足の出し方は野馬分鬃や摟膝拗歩とは違う。しっかり進行方向を向いてから踏み出す。
北
↑
西← □ →東
↓
南(起勢)

図69 図70 図71 図72
捋~擠・・
図68~69
相手の手を取りに行く・・右手は起勢の上げていく手と同じ。体が回っているので横に動いたように見えるだけで、実際は上に上げている。
捋に入る時、右肩を動かさない。腰が回るから上体も両肩も回る。上がっていく手の側の肩だけが動くのではない。
右手は左手の手首に向かって上げていくが、外側にふくらませてはいけない。最終的には右手は左肘の近くにある。
体を回すが、左手の位置はさほど変わらない。
両手の間隔は手揮琵琶と同じ。
捋は図69までで、あとはゆるめる。両手は下、腰を下へ落とし、後ろ(西)へは行かない。
図70~71
ここで両腰の位置を正面まで回してしまう。
図70
左手は前に置いておく。曲げた肘が擠。
図71
ここで両肘が下に下がっていることを確認してから押していく。
押していく時は5センチくらい離し、押し終わる頃指を付ける。
擠の時は目線に注意。下を向いていると押す力が減る。

図73 図74 図75 図76
按・・
図73
相手の手をはらっているところなので、この動きはきちんとていねいに。
擠と按は腰(膝・へそ・顔)を前に向ける。腰が斜めになっていると、前へ押す力が出ない。
両手は真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ押し出す。腰だけ(右から左へ、あるいは左から右へ)回っている。
図75~76
腰をゆるめて下に沈み(後ろへ行くのではない)、左足の裏を全部付けてから前へ押し出す。腰の力で前へ行く。腕力ではない。
腕で押さず、肩甲骨から押していく。
足の動作が終わる時に手の動きも終わる。