[ 2016年2月 ]
全3件
17)胸前抱膝(胸の前に膝を抱く)
準備
足を閉じた状態で、手は脇に垂らす。
号令1
左足一歩前に出し、両手を前から上に。手のひらは向かい合わせ、両腕の間に頭が来る。上に伸びる。目はやや上を見る。
2
手のひらを外向きにし、横から下ろしてきて、右手、左手の順で右膝を抱える。左膝をぴんと伸ばす。目は前を見ている。
3
右足を後ろに下げ、1と同じように上に伸びる。
4
左足を戻し、両手を横を通って下ろし、準備の姿勢に戻る。
5
右足一歩前に出し、両手を前から上に。以下1と同じ。
6
2と同じ動き。ただし左手、右手の順で左膝を抱える。
7
左足を後ろに下げ、上に伸びる。
8
右足を戻す。
※
踏み出した足、片足で立った時の軸足、いずれもつま先は前を向く。斜めにしない。
後ろ足の指で床を押し、上に伸びるのが大事なので、重心を前足にかけ過ぎたり、上体をそらせたりしない。
上げる足と同じ方の手を先に重ねる。親指はぴんと立てる。膝は胸部につける。
手は横から下ろしてくる。後ろに行かない。

18)雄関漫歩(堂々と歩く)
準備
足を閉じ、両手は腰(肋骨の下)に当てる。親指後ろ。
号令1
左足を一歩前にかかとから踏み出す。上に伸びる。左足を踏みしめ、右かかとを上げる。
2
右かかとを下ろし、重心右足、左つま先を上げる。
3
左足を踏みしめ、右足を一歩前に踏み出し、上に伸びる。左かかとを上げる。
4
左かかとを下ろし、重心左足、右つま先を上げる。
5
重心を右足に移して再び上に伸び、左かかとを上げる。
6
重心を左足に移して、右つま先を上げる。
7
左足に重心のまま右足を一歩下げ、重心を右足に移して、左つま先を上げる。
8
左足を戻して、準備の姿勢に戻る。
2(1)
右足を一歩前にかかとから踏み出す。上に伸びる。右足を踏みしめ、左かかとを上げる。
2
重心を左足に移し、右つま先を上げる。
3
右足を踏みしめ、左足を一歩前に踏み出し、上に伸び、右かかとを上げる。
4
右かかとを下ろし、重心右足、左つま先を上げる。
5
重心を左足に移して再び上に伸び、右かかとを上げる。
6
重心を右足に移して、左つま先を上げる。
7
右足に重心のまま左足を一歩下げ、重心を左足に移して、右つま先を上げる。
8
右足を戻して準備の姿勢に戻る。
両手を下ろして深呼吸。
※
足を踏み出した時、後ろに下げた時、すぐに重心を移さない。安定させてから。
斜め前に踏み出したり、斜め後ろに下がったりしない。
つま先は常に真っ直ぐ。重心を後ろに移した時もつま先は真っ直ぐのまま。太極拳と混同しない。
重心が前の時は上に伸び上がっている。重心が後ろの時は股関節を折って下に沈ませる意識。
肩や腰の位置をずらさないようにする。腰を下ろした時前屈したり、お尻が出たり、肩や肘に力を入れたりしない。
前進や後退は膝を伸ばしたままで行なう。

14)仆歩転体(仆歩にして体を回す)
準備
左足を肩幅の二倍の広さに出す。
腰(肋骨の下)に手のひらを当てる。親指が背中側。
号令1
右膝を曲げて上体を左へ回す。
2
足を元通りにし、正面を向く。
3
左膝を曲げて上体を右に回す。
4
足を元通りにし、正面を向く。
5~6
1~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
左足を寄せる。
※
仆歩の時、曲げている方の膝が中へ入らないよう、外側に張る。
つま先やかかとをずらさない。
両腿を反対方向へ張る。
上体はやや斜め(45度)に向くだけ。肩や肘で回そうとしない。
上体を腰掛けるように座らせる。股関節をゆるめる。
上体と顔が同じ向き。

15)俯蹲伸腿(膝を屈伸させ下肢を伸ばす)
号令1
両手を膝に。腕は伸ばし、指先下。
2
膝を曲げてしゃがみ、指先は向かい合う。前を見る。
3
両手を足の甲の上に置き、膝を伸ばす。頭を下げない。
4
両手を分けて肩幅に開いて起き上がる。
5~8
1~4と同じ。
※
しゃがんだ時は背中真っ直ぐに。腿とおなかの間をあける。背中を丸めない。
手のひらは一回目は左手が上、二回目は右手が上で重ねる。
重ねるのが無理な場合は、指先を向かい合わせるようにして甲の上に置く。
足を伸ばす時はお尻を上に引き上げ、肘、膝を伸ばす。

16)扶膝托掌(膝を支えて手をかざす)
準備
左足を肩幅の1.5倍に出す。
号令1
膝を伸ばしたまま上体を倒し、右手を左膝の内側に軽くつける。左手は体の横。前を見る。
次に左手を前に持ってきて、上に上げる。肘を伸ばし、手のひらは上向き。
指先後ろ、虎口右向き。目は甲を見る。
両膝を曲げて腰を落とし、馬歩になる。重心真ん中。
2
左手を下ろして、右膝の内側に軽くつける。足を伸ばす。
3
右手を内側から抜き出し、上に上げる。指先後ろ、虎口左向き。
両膝を曲げて馬歩。
4
右手を下ろして、左膝の内側に軽くつける。足を伸ばす。
5~8
くり返し。
左足を寄せる。
※
手を入れ替える時は膝が伸びている。馬歩のまま入れ替えない。
手を上げる時、下の手を少し上にずらしてもよい。
馬歩の時膝がつま先より前に出ない。腰を落とし、座るように。無理に深く曲げない。
つま先が開いたり、体をねじったり、横から上の手をのぞき込んだりしない。

11)弓歩插掌(弓歩で掌を挿し込む)
準備
足は肩幅の二倍、拳は腰で上向きに構える。
号令1
左つま先を90度回し出し、膝を曲げ、後ろ足の膝伸ばす。右手は斜め上、親指を立て、手のひら横向き、頭の高さ。左肘を後ろへ引く。
2
左つま先を入れ、元の形に戻る。
3
右つま先を90度回し出し、左手を斜め上へ差し伸ばし、右肘を後ろへ引く。
4
右つま先を入れ、元の形に戻る。
5~6
1~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
※
足の角度は90度。後ろ足を蹴り出してはいけない。足の小指側に力を入れ、かかとがずれないようにする。
弓歩を作るが、重心を前にかけすぎない。前ではなく下に沈む感じで。
手は拳を開きながら、ねじりながら出していく。上から振り下ろしたり下から振り上げたりしない。腰から一直線に、プラグをコンセントに差し込むように。
手を戻す時も拳を作りながらゆっくり戻す。
後ろへ引く手は転腰推掌と同じで、腰から10センチくらい離れる。

12)双手攀足(両手を足の甲につける)
準備
左足を寄せて手を垂らす。
号令1
おなかの前で両手を組み、顔の前まで来たら肘をぴんと伸ばして前に押し出し、そのまま真上に。
息を吸いながら内臓まで上に引き上げる感じで。
2
できるだけ上に伸ばした状態のまま上体を前にゆっくり倒す。
3
両手が足の甲の上まで来る。手首は90度直角に。手首のところで下に押さえる。頭は下げず、前を見る。
4
両手を肩幅に分けてゆっくり起き上がる。
5~8
1~4のくり返し。
※
体を倒す時、起き上がる時はゆっくりと。
体を倒す時は腰を後ろに引く。両腕で頭をはさむ。手だけ先に行かない。
肘や膝を曲げない。

13)左右転膝(膝の回転)
準備
両手を膝に当てる。
号令1
膝を時計回りに回す。
2
膝が後ろに来るので、真っ直ぐ伸ばす(押さなくてよい)。
3~8
1~2のやり方で三回回す。
2(1)
膝を逆時計回りに回す。
2
膝が後ろへ来るので、真っ直ぐ伸ばす(押さなくてよい)。
3~8
同じように三回回す。
※
時計回りに四回、逆時計回りに四回回す。
号令をよく聞いて、勝手にぐるぐる回さないこと。
肘を伸ばしたまま回す。手のひらを膝にかぶせない。
腰を振らず、足の三つの関節・・股関節、膝、足首・・で大きく回す。
膝より前に顔が出ない。足の裏を浮かせない。