[ 2016年4月 ]
全4件

11)馬歩冲拳(馬歩にしながら拳を突き出す)
準備
足は肩幅の1.5倍に開く。両拳上向きで腰に構える。
号令1
両膝を曲げて馬歩にする。
左拳を肩の高さにしてから前に打ち出す。拳心下向き。
右肘を後ろへ引く。
2
左拳を開き、手のひら上向きにする。ゆっくり腰に戻しながらまた上向きの拳にする。
膝をゆっくり伸ばし、元の形に戻る。
3
1と同じく馬歩になる。ただし右拳を前に、左肘を後ろへ。
4
2と同じ。元の形に戻る。
5~6
1~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
※
ずっと前を見ている。
前に打ち出す拳は、肩の高さに上げてから(この時拳心下向きに)、肘を伸ばす。下から振り上げてはいけない。拳に力をこめ、胸を張る。
下の手は腰のところで構えたまま肘を後ろへ引く。両手で前後に引き合う。
上の手は肩の前、下の手は肩の後ろ。肩の位置が前後にずれてはいけない。
馬歩にした時、顔が膝より前へ出ない。前かがみになったり、うしろに反ったりしない。重心は真ん中に。
戻してくる手に注意。拳のまま戻さない。足も注意。ゆっくり膝を伸ばす。

12)松臂転腰(腕の力を抜き、腰を回す)
準備
足は肩幅。右手を体の前、左手を左横に、肩の高さで水平に。腕は伸ばす。前を見る。
号令1
腕を伸ばしたまま腰を左に回し、肘を曲げ、右手の虎口は左の肩に、左手の甲は背中に。
2
腕を伸ばしたまま腰を右に回し、肘を曲げ、左手の虎口は右の肩に、右手の甲は背中に。
3~8
1~2と同じ動作をくり返す。
※
顔・・視線は腰の回しと同じ。後ろを見る時首を傾けない。
腕は自分から振り回さない。腰の回しについていくだけ。力を入れず、遠くへ放り投げるような意識。
回すのは上半身だけ。下半身は前に向ける。膝が中に入ったり足裏が浮いたりしない。
回し終わった時、両肘をさらに前に、あるいは後ろに押し出すように。肩口と背中につけて終わりではなく、上の肘と下の肘とでさらに遠くへの引き合いがある。
上の手は肩と肘が同じ高さ。肘が下がらない。

10)前後展臂(腕を前後にひらく)
準備
足は肩幅、拳は上向きで腰に構える。
号令1
右手を前方斜め上へ拳を開きながら押し出す。手のひらは前を向く。
左手は後方へ伸ばす。拳心上向きになるようねじる。左手を見る。
2
元の形に戻る。
3
左手を前方斜め上へ拳を開きながら押し出す。手のひらは前を向く。
右手は後方へ伸ばす。拳心上向きになるようねじる。右手を見る。
4
元の形に戻る。
5~6
1~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
※
横から見て前の手と後ろの手が一直線になっているように。
前の手は真っ直ぐ前(肩の前)、後ろの手は真っ直ぐ後ろ(肩の後ろ)にする。両肩の位置を前後にずらさない。
肩を動かさない。平らにする。腰を回さない。
顔を後ろに向けると下の手も目に入る。首を傾けてはいけない。
後ろの手はできるだけ上に向ける。外側に手首をねじらない。
戻してくる時はゆっくりと。

9)伸臂転腕(腕を伸ばし、手首をねじる)
準備
足は肩幅。両手は拳にして、腰のところで上向きに構える。
号令1
拳を開きながら手を上へ上げ、両手のひらを向かい合わせる。上を見る。
2
両手を拳にして、外向きにねじる。両手を分け、左手を見ながらできるだけ後ろを通って下ろす。
腰のところでまた手首をねじって上向きの拳にして、腰に構える。前を見る。
3
1と同じ。
4
2と同じ。ただし右手を見ながら下ろす。
5~6
1~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
2
両拳を開きながら後ろを通って手を上げていく。左手を見る。
上まで来たら両手のひら向かい合わせる。上を見る。
2
両手を拳にして、肘を曲げて、体の前を通っておなかの前まで下ろす。前を見る。
おなかの前で手首を外側にねじり、次に内側にねじって腰に構える。
3~4
2~2と同じ。ただし右手を見ながら手を上げる。
5~6
2~2と同じ。
7~8
3~4と同じ。
※
両手を上に上げた時は息を吸っているので、おなかをひっこめる。
両手を上に上げる時(前半の1、3、5、7)は拳をゆっくり開き、腕をねじりながら上げていく。
両手を後ろを通って上げていく時(後半の2、3、5、7)は手のひらが上を向くように(腕が外側にねじれている)。また、体が後ろにそらないように。
拳を作る時は指先からゆっくり曲げ、最後に親指が人差し指と中指につく。パッと開いたり握ったりしない。
前半の動作は、1・・両手を向かい合わせる、2・・拳にして外側にねじる、3・・拳心が天井を向く(腕が外側にねじれている)、4・・手首を内側に回して準備の姿勢に戻る・・で、ねじりが二回ある。
後半の動作は、1・・両手を向かい合わせる、2・・手首を折って、肘を曲げ、あごの前で手の甲を向かい合わせる(手首より肘の方が上にある)、3・・下に向かって拳を突き刺す(この時は手首ねじらない)、4・・手首をハの字にしてから、準備の姿勢に戻る。この時手首を二回・・外側、内側・・にねじる。
ハの字にねじった時は腕を伸ばし、下に向かって。おへその前で両手首の間隔は腕一本分。

7)四面推掌(四方に手のひらを押し出す)
準備
足は肩幅、両手は拳にして腰に構える。拳は上向き。
号令1
両手を拳を開きながら体の側線を通って上へ上げる。両手の虎口を向かい合わせる。上を見る。
2
手のひらを内側に向け、拳にしながら下ろしてくる。前を見る。
3
体を左に回し、拳を開きながら手を前と後ろに伸ばし出す。左手を見る。
4
元の形に戻る。
5
体を右に回し、拳を開きながら手を前と後ろに伸ばし出す。右手を見る。
6
元の形に戻る。
7
前を向いたまま両手を左右に、拳を開きながら押し出す。
8
元の形に戻る。
※
腰を左あるいは右に回すが、下半身は正面を向いたまま。上半身に引きずられないように。
拳を開く時、拳にする時、手を押し出す時、戻す時、いずれもきちんとゆっくりねじる。
手の動きの方が腰の回しよりほんの少し早い。
両手を左右に押し出した時は、肩甲骨を寄せる。

8)拉弓射箭(弓を引き、矢を射る)
準備
号令1
左足を肩幅の1.5倍のところに出す。
胸前で左手を外に、両手を交差させる。手は立掌で、体から少し離す。
2
両膝を曲げて馬歩にする。
手のひらを自分の方に向け、拳にして自分に少し近づけねじり込むようにしてから、すぐ左拳を開きながら押し出す。右拳は後ろへ引く。左手を見る。
3
左肘を曲げて戻し、右拳を開き、両手が肩の高さで(あごの下で)下向き。
そのまま足をゆっくり伸ばしながら立ち上がる。
手は肘を伸ばし、下に押さえ下ろし、指を内側に向けてねじる。
4
左足を戻し、手の力を抜く。
5
右足を肩幅の1.5倍のところに出す。
胸前で右手を外に、両手を交差させる。以下1と同じ。
6
両膝を曲げて馬歩にする。
2と同じ。右拳を開きながら押し出す。左拳は後ろへ引く。右手を見る。
7
右肘を曲げて戻す。以下3と同じ。
8
右足を戻す。
※
馬歩なので、重心は真ん中に置く。つま先を開かない。
両手は前後に引き合う。引いている方・・曲げている方の手は、拳や手首、肩に力を入れない。上腕を伸ばす。拳は下向き。
腕を内側にねじる時は、腕の外側・・小指側を伸ばしている。手のひらで下に沈める。指は腿の方を向く。