
12提脚沉腕 13弓歩斜削 14後坐擺剣 15独立劈剣
3)弓歩削剣
図11~12
中)剣先を時計回りに小さく回す。右手のひら上向きに。
全)両手は上下に(左手が下に)分けてから小さく回す。両手が小さなボールの時、右かかと上がる。
他)剣の下を通って左手上向きで前へ。次に剣を上向きに左手下向きで、剣を少し前へ差し込む。この時右足後ろ。
11から12など(次の動作に移る時)剣先の力が抜けないように。
図12~13
中)両手分け開く。 削剣・・斜め上に向かって切る。
分ける時は、体(顔)の向きと、剣(先)の位置を一致させる。一致させないで剣の方が先に行ったりすると、体の前が空いてスキができる。
丁)右足つま先から着地。
黄)分ける時は剣先が先に動く。
全)右つま先で後ろに着地する時、剣で少し前を刺す。右つま先で着地した後、かかとを入れる。
図13
中)右つま先正面、右足重心。
黄)剣先は頭より高くする。
※
李) 削は上の刃で下から上へ切り上げる。相手の右腰から左脇へ切り上げるイメージ。 抹は相手の首(の喉仏)などを横に切るイメージ。削のように刃の同じ部分が体に当たるのではなく、当たる部分が長い(柄の近くから剣先の近くまで)。
右足は、腰のよく回る人はかかとから、よく回らない人はつま先から下げるとよい。
4)提膝劈剣
図13~14
中)ここは止まらないで。剣を後ろへ回していきながら(平円)、左剣指を右肩近くに寄せてくる。 左足に重心、右つま先やや斜めに回し出す。
黄)横から後ろへ平円。
全)手を開いたままでは回せないので、剣指を寄せてくる。左剣指を寄せてくる時は手のひら外向き。寄せながら腰を少し右に回す。
図14
李)後ろに座る。この後右肘を曲げる。右つま先を正面から少し外へ回し出す。
全)13くらいまでは剣先を見て、さらに後ろへ回った時はこれから振り下ろす方向を向くが、後ろにも注意を払う。 剣を回している最中は、剣指は胸前にある。
図14~15
中)立円で劈剣。剣指は立円の時、肩から腹前を通って肩の高さまで上げる。高くしてはいけない。手のひら外向き。剣は肩の高さ。左膝はほぼ正面。 劈剣・・上から下へ振り下ろす。
李)劈なので、柄から先に出ていく。
全)左手は48の独立托掌の形。
図15
全)剣指少し指が斜め。掤形で座腕。左膝を右胸に(体を守るように)寄せてくる。
8弓歩穿剣 9収脚収手 10弓歩合手 11並歩点剣
2)並歩点剣
図8
中)斜め前方で弓歩。
全)左手は腕ごと前にやらない。肘を曲げるだけ(ここまでは剣面肘裏についている)。交差した時は剣先少し下。指立てる。
他)両手バッテン。この時は剣は腕についていない。
図8~9
中)交差して分ける時は左手を見る。
全)手を分ける時は蹬脚の分掌と同じで大きく分ける。その時の胸の向きに注意。後ろ足を寄せて、それから腰を左に回す。手を分けながら体を左に回さない。
図9
中)左足を寄せ、両手を腰に近づけて来ながら、腰を左に回す。
李)体を少し左へ回す。
全)体回る時指垂らす。
他)この時は両手下向きなので、剣は地面と平行。肘につけない。
図9~10
中)両手を上に合わせていく時は右手を見る。
他)右手が前に行く時、体が前に乗り込まない。
図10
中)左つま先斜め。
他)右かかとを上げたこの状態を作る。右足を寄せる時、剣が回る。
図 10~11
全)手首が下がった時、右足はまだかかとが上がっていて、点剣をした時かかとも下りる。
図 11
中)姿勢は低い。左斜め下に点剣。
李)両膝はかなり曲げる。10と同じ高さ。点は剣先に力点。剣指は手首につける。柄につけてはいけない。
全)点剣は剣先を遠くに。ただ落としてはいけない。劈剣とは区別する。肩から剣先まで一直線。
10で手首を下げ、11で上げる。 剣指は座腕。右手首と同じ曲げ方にしない。点剣をするのは右手だけ。
黄)並歩で姿勢(高さ)変わらず、手首はあまり大げさにしない。
他)右手はかぎ手のイメージ。右肘落とす(ゆるめる)。剣が下がった時、体も下に落とす。

1 2開歩持剣 3転体挙臂 4収脚屈臂

5弓歩擺挙 6伸指脚跟 7弓歩前指
全体
剣の重さを感じ、どうやったら剣の重さを感じず動かせるか工夫する。
動作はぶつ切りにならないよう、滑らかに連続させる。
胯をゆるめて、その状態でずっと行く。剣先の力が途切れない。
中)中野先生
李)李徳印先生講習会
丁)丁傑先生講習会
全)全拳協講習会
黄)黄白雲先生講習会
他)その他講習会
予備勢
図1
中)右手は掌心が自分の方を向く。左手は体から少し離す。
李)右剣指は前向きではなく横。
1)起勢
図2
中)左足を横に出す時、両手がやや内旋し、体から少し離れる。右手の甲が正面に向く(それから両手を上げる)。
全)変化しない程度に斜めに。手を上げる時は体を後ろへ引く。
黄)両手は45度方向へ上げる。
図3
李)肩の高さで右へ回し、それから右手が下がる。
全)体を回す。手だけで回さない。
図3~4
全)3の後、左手はあまり動かさないので、開いた感じになる。
図4
中)左肘の下で交差(ボール)。右足つま先つけない。
李)剣は腕の下ではなく、外側にある(自分の脇を切ってしまうから)。
図4~5
中)白鶴亮翅のように、右手は左手の下を通って上がる。右足は斜め前方へ出す。右手は前方上に上げる(斜めに上げるのは間違い)。
全)右足を45度方向へかかとから出す。
図5
中)右つま先45度。
全)弓歩を作ってから左足寄せる、跟歩。房が右手首の上にある状態。
他)後ろ足が弱くなりがちなので注意。左胯が伸びない。
図5~6
李)体をその場で回す。後ろ足を寄せた時、右つま先を回し入れる時など、上体を真っ直ぐにする。
全)左つま先に乗って体を回す。左膝開かない。
図6
中)手の動きは摟膝拗歩と同じ。左つま先着く、右つま先少し中に入れる。
李)丁歩。体を回して左足踏み出す。
図7
中)両手は32式と同じ。
李)剣先上、左つま先真っ直ぐ。
全)右肩前に出る。右肘曲げる。
黄)剣は垂直、剣指を立てる。手のひら前向き。
42式太極剣用法(42式太極剣競賽套路 闞桂香著より)
※素人が訳したものです。誤訳等あるかもしれません。ご了承ください。
1 起式
相手が剣で当方の左腰部に向かって刺しにきたとする。当方はすぐに左手に持った剣で、体の後方に相手の剣をはらいのけ、同時に前進して相手の喉を剣指で突く。
2 並歩点剣
相手が身を伏せて剣で当方の脛を撃ってくる。当方はすぐに剣でその手首をつつく。
3 弓歩斜削
相手が剣で右後方から当方の頭部を刺しにきたとする。当方はすぐ剣の前端親指側の刃で、相手の剣の下から頸部を斜めに削り上げる。
4 提膝劈剣
相手が剣で当方の頭部を刺しにきたとする。当方はすぐにその来た剣を剣身で引きつけ(帯)、すぐに立剣で相手の頭部に切り下ろす。
5 左弓歩攔
相手の剣が当方の左側下部を刺しにきたとする。当方はすぐに剣身の中部でその剣をさえぎる。
6 左虚歩撩
相手の剣が当方の右腰部を刺しにきたとする。当方は体を右に回して前進してかわした後、手首をあげて剣の小指側の刃で下から上に向かって相手の手首を切り上げる。
7 右弓歩撩
相手の剣が当方の左肋部を刺しにきたとする。当方は前進して左に体を回して剣をよけ、すぐに剣の小指側の刃で下から上へ相手の手首を切り上げる。
8 提膝捧剣
相手の剣が当方の胸部に向かって刺しにきたとする。当方は剣を両手で下から捧げ持ち、刺してこようとした相手の剣を上へ押し上げる。
9 蹬脚前刺
相手の剣が当方の胸部に向かって刺しにきたとする。当方は相手の剣を上から押さえつけてから、相手の喉を刺す。
10 跳歩平刺
当方が相手の喉に向かって突き刺しにいったのを、相手が低くなってかわし、当方の胸部を刺しにきたとする。当方はすぐに跳んで近づき、相手の剣を押さえつけ、前進していって相手の胸部を刺す。
11 転身下刺
12 弓歩平斬
相手の剣が当方の右腰部を刺しにきたとする。当方は右後方に体を回し、剣の親指側の刃で相手の腰部を切る。
13 弓歩崩剣
相手が剣で当方の右腰側か下部を刺しにきたとする。当方は左に体を回してその剣をかわし、右足を着いて腰を回して発勁し、剣の親指側の刃で相手の頸部か頭部を突きはらう。
14 歇歩圧剣
相手の剣が当方の左前方から腰下部を刺しにきたとする。当方は体を回し、剣で相手の刺してきた剣を下に押さえつける。
15 進歩絞剣
相手の剣が当方の手首を刺しにきたとする。当方は手首を沈めて避け、すぐ剣を右に向け、剣先で相手の手首を刺す。このように一攻一防で絞剣の動作は形成されている。
16 提膝上刺
相手の剣が当方の胸部を刺しにきたとする。当方は剣を右から相手の剣の上にまとわりつかせ、その剣にくっついて下に押さえ引き戻し(帯)、近づいていって相手の頭部を刺す。
17 虚歩下截
相手の剣が当方の右腿を刺しにきたとする。当方は右足を左に前進させてかわした後、すぐに剣で相手の手首を断ち切る。
18 右左平帯
相手の剣が当方の右胸部を刺しにきたとする。当方は剣を前に伸ばしてその剣にくっつけて右後方に平らに引き戻す。相手の剣が当方の左胸部を刺しにきたら、当方は剣を前に伸ばしてその剣にくっつけ、前進して左後方に平らに引き戻す。
19 弓歩劈剣
相手が剣で当方の右前方から刺してきたとする。当方はすぐに左弓歩にしながら身をかわし、剣を相手の頭部に振り下ろす。
20 丁歩托剣
相手が剣を当方の頭部に向かって振り下ろしてきたとする。当方はすばやく前進して身をかわし、同時に横剣で下から上に向かって剣身後部小指側の刃で相手の腕か手首を支え上げるように断ち切る(截)。
21 分脚後点
相手が剣で当方の後方から刺しにきたとする。当方は斜め後方に手を大きく振り回して相手の頭部をつつく。
22 仆歩穿剣
相手の剣が当方の胸部を刺しにきたとする。当方は左に身をかわし、同時に剣を相手の剣に密着させて左へ引き戻し(帯)、引き続き左仆歩で剣を下に下げて相手の剣をかわした後、立って重心を前へ移して相手に近づき、剣で相手の胸部を刺す。
23 蹬脚架剣
相手が剣で当方の頭部へ切り下ろして(劈)きたとする。当方は右に体を回し、同時に剣を相手の剣に密着させ、右へ、上へと支え上げる。続いてすぐに左足かかとで相手の腹部か胸部を蹴る。
24 提膝点剣
相手が右から体を伏せるように当方の右腿を剣で撃ってきたとする。当方はすぐに上から右前方下へ剣を大きく振り回して相手の頭部か手首をつつく。
25 仆歩横掃
相手が剣で当方の頭部を撃ってきたとする。当方は仆歩にして低くなってその剣をかわし、同時に前進して相手の腿部を剣でなぎはらう。
26 弓歩下截
相手が剣で当方の腹部を刺しにきたとする。当方は右手で剣を握り、手首を上げ、剣身を相手の剣にくっつけて左(右)に弧を描いてはじいた後、近づいて相手の腿部を剣で断ち切る。
27 弓歩下刺
相手が剣で当方の胸(腹)部を刺しにきたとする。当方はすぐ剣を密着させて押さえつけ、右へ引き戻し(帯)、近づいていって相手の腿部を下刺する。
28 右左雲抹
相手の剣が当方の喉を刺しにきたとする。当方は剣を相手の剣にくっつけて右(左)へ引きつけ(帯)、すぐに蓋歩で近づく。同時に雲剣で相手の右(左)側までまとわりつくように回し、相手の腰部か肋部をなでるように切る(抹)。
29 右弓歩劈
相手の剣が当方の右腿部を撃ってきたとする。当方は相手の剣を下から左後方へ引きつけ(帯)、前進すると見せておいて相手の頭部に剣で切り下ろす。
30 後挙腿架剣
相手が剣で左側から当方の頭部に向かって切り下ろして(劈)きたとする。当方はすぐに剣を上に支え上げてそれをさえぎり、同時に腿を後ろへ上げて相手の腹部か胯を蹴り上げる。
31 丁歩点剣
相手が剣で当方の左腰側を刺しにきたとする。当方は右に体を回してかわし、同時にかかとで着地して近づき、剣先で相手の手首をつつく。
32 馬歩推剣
相手が剣で当方の胸部を刺しにきたとする。当方は後退して右に体を回し、剣を立てて相手の剣に密着して右にひっかけ(挂)、次にその剣を大きく振って前進し、剣身で剣を握っている相手の手首を押し切る。
33 独立上托
相手が剣を当方の頭部に向かって切り下ろして(劈)きたとする。当方は真っ直ぐ片足で立ち、剣を相手の剣に密着させて上に支え上げる。
34 挂剣前点(進歩挂点)
相手の剣が当方の腿部を刺しにきたとする。当方は剣で左(右)へひっかけて引きつけ、同時に前進して近づき、剣で相手の頭部か手首をつつく。
35 歇歩崩剣
相手が剣で当方の右胸部を刺しにきたとする。当方は右に体を回してその剣をかわし、同時に歇歩にして手首を沈め、剣先で剣を握っている相手の手首を突く。
36 弓歩反刺
相手が剣で当方の右側へ撃ってきたとする。当方は体を斜めにして剣を引き寄せ、すぐ前進して近づき、相手の頭部を逆から刺す。
37 転身下刺
相手が剣で背後から当方の右腿を刺しにきたとする。当方は右腿を上げてその剣をかわし、引き続き右後方へ体を回し、一歩出して近づき、相手の膝か脛を刺す。
38 提膝提剣
相手が剣で左後方から当方の左腿を刺しにきたとする。当方は左腿を上げてかわした後、剣を上から弧を描いてまとわりつかせ、相手の右側を下から上へと剣を引き上げ、相手の手首を断ち切る(截)。
39 行歩穿剣
相手が剣で当方の胸部を刺しにきたとする。当方は左に足を下ろしてかわし、同時に相手の右側に剣を突き出し、剣先で剣を握っている相手の手首部分をひっかけて(挂)突く。
40 擺脚架剣
相手が剣を当方の頭に向かって振り下ろして(劈)きたとする。当方はすぐに右足を下ろしてかわし、剣で相手の剣を高く支え上げる。
41 弓歩直刺
相手が正面からきたとする。当方はすばやく一歩近づき、剣で相手の胸部を刺す。
42 収式