[ 2017年5月 ]
全3件

61弓歩擺挙 62弓歩斬剣

63弓歩平帯 64仆歩落剣 65弓歩穿剣
22)仆歩穿剣
図61
中)右足大きく後ろに、両手を合わせてくる。剣は真っ直ぐ前、左弓歩、左手下向き。
全)右足はつま先で着地。剣指上で合わせる。
図62
中)右重心で斜飛式。
全)次に仆歩にするので、左かかとの線上に右つま先。66で左足が上がっていく時、ぶつからないようにする。
図63
中)左重心で剣を引き込む。
李)右手は自分の方向いている。剣指で右手首を下に押さえつける。
この時点ではまだ仆歩にしない。
図64
中)低くなって重心右に移しながら右つま先回し出す。
李)仆歩。右手は外向き。
全)24式の下勢の手(指)が進行方向を向いているように、剣も前に向いている。剣先を下げない。
図65
中)剣指右手首、弓歩で前に突き刺す。
※
全)合わせる時はやや下向きの弧、開く時はやや上向きの弧を描く。
61から62にかけては両かかとをずらすが、つま先を調節するやり方もある。63で低くするのにきつかったら、左つま先を回し出す、右かかとを出すなどする。
李)穿は着物を着るという意味。自分の体の近く(64の足に沿って、あるいは113の腕の下に沿って)を通るのが穿。次に刺したり突いたりする動作が来る。

66転身帯剣 67提膝帯剣 68蹬脚架剣
23)蹬脚架剣
図66
中)65から66にかけては重心右足のまま。
右手のひら外向きに返し右つま先外。
全)左かかとを上げ、右に腰を回して上体は真っ直ぐにし、姿勢をきちんと整えておく。
図66~67
中)左足は着地しないでそのまま上げていく。
図67~68
中)剣を高くかかげるのと、剣指が剣の下を通って前に行くのと、蹬脚と三つ一緒に。
他)最初から上に上げてしまわない。67~68で上げる余地を残しておく。
上だけでなく少し後ろにも行く。24式の蹬脚で分ける手のイメージ。
※
架剣は頭より高くする。30の後挙腿架剣や40の擺腿架剣も同じ。
架剣は手のひら外向き、自分の方向くと托剣。

55上歩転身 56横襠歩穿剣 57弓歩穿剣 58並歩帯剣

59提膝提剣 60分脚後点
21)分脚後点
図54~56
全)左足を斜め前方へかかとで踏み出す。左つま先を中に入れ、重心かける。右かかとをずらして真っ直ぐに、右虚歩になる。右足後ろへつま先から着地、剣もついていく。
図55
中)股関節ゆるめる。
李)体真っ直ぐ、お尻出さない。
図56
李)横襠歩。仆歩にしてはいけない。
図56~57
全)両手は肩の高さで前後に分け開く。弓歩。
図57~58
中)軌跡がぶれないよう、立円を描く。重心右のまま左足寄せる。
全)右手と体との間隔を狭くしない。
図58
中)左腰のところで剣先立てる。
李)並歩。体の近くを通る。止めない。体真っ直ぐ。
全)この時点で体を安定させる。
図58~59
李)(剣を上げていく時)肩を右に回す。左手が剣の真下を通るのは危ないので、やや間をあける。
丁)剣指が下へ行くと言うより、剣の方を持ち上げる。
全)腕を上へやるのではなく、右肘を後ろへ引く。
図59
中)剣は右膝の内側にある。左手のひら外向き、指は下。刃は自分の方へ向く。
図59~60
中)剣指は前からではなく、体の横から上げる。剣指と剣先の間隔を保つ。
全)59では体は前を向いている。その後少し体を右へ回してから点剣。前を向いたまま点剣をしてはいけない。
点剣はあまり大きくしない。一度下げてから手首を上げるなどしなくてよい。遠くへやるイメージで。
図60
全)右分脚は独立跨虎のような形にせず、真っ直ぐに上げる。左つま先はあまり外には向いていない。
※
中)55~60は腕を伸ばしたままで行なう。腕がゆるむと剣の軌跡がぶれて、うまく分脚まで行かない。
全)右膝は左胸に向かって上げる。59から60にかけては、右膝から下と、両手が動くだけ。

48提膝送剣 49弓歩右帯 50弓歩左帯
18)右左平帯
図48
中)右膝上げ、斜め方向へ立剣で平らに刺す。
全)膝を上げる時、体の高さを変えない。
図49
中)剣先進行方向。右脇前に引き寄せ、剣先前(中央)。
図49~50
黄)左足寄せてくる時剣先が右へ。
※
動作は剣先が常に遠くにあるようにする。引いてくる時も肘が縮こまったりしないよう、ゆるめるという感じにする。
帯・・斜め後ろに引き戻す。

51叉歩下截 52弓歩劈剣
19)弓歩劈剣
図50~51
中)剣は下を通らず斜めに後ろへ斬る。剣先が外側にふくらむように回す。手のひら下向き。
李)剣は下を通らない。立円を描いてはいけない。横に回す。下を通ると遠回りになる。
全)剣指は体が回るのに伴い、少し下げるだけ。勝手に回さない。
図51
中)右手から剣先まで一直線。
李)剣先真後ろ、剣身平ら。
全)右肘伸ばさない。
黄)剣先斜め下。
図51~52
中)左足は斜め前方へ出すと(足幅が取れて)弓歩がきちんとできる。剣は後ろから上を通って前方へ劈剣。剣指は降り下ろす剣の動きにそって上へ。
全)剣を振り上げる時、手首をゆるめる。
図52
李)右肩少し前。

53提膝截剣 54丁歩托剣
20)丁歩托剣
図52~53
李)19と同じで横に回す。截。この時は剣先斜め後ろ。(膝を上げているので)真後ろまで体が回らないから。
図53
中)左肘はやや外へ張り出す。
丁)右膝上げて、両手は高さを揃える。
図54
中)下から上へ押し上げる。右足をかかとから下ろし、真後ろを向いて、丁歩。
李)剣は頭の高さ。相手の劈剣を上に持ち上げる。力点は剣の中ほどよりやや柄に近い方。
全)53、54と斜め前方へ、左へ左へと進んでいく。
体は伸び上がらないよう高さを変えず、剣を上に。伸び上がると剣で押し上げる感じにならない。