16転身蹋腿馬歩盤肘
図36
両足の前足裏を軸に、左後方へ180度体を回す。回すのと同時に左手は上へ前へと半立円を描き、右手は下へ後ろへと半円を描く。
図37
動きを止めずに、両足はそのままで、右手は後ろから上へ前へと半立円を描き、左手は前から下へ後方へと半立円を描く。
図38
動きを止めずに、右手は下へ行って、返してかぎ手にする。かぎ手は上向き。
左手は上へ行って亮掌にし、掌心は前方上に向ける。
右足を伸ばし、つま先をそらして、額に向かって蹴り上げる。

覚書)
図35~36
方向を変える時は、体の方を先に回してしまう。腕だけで回さない。
手は縦に回す。斜めにしない。
図38
左手を上にし、右手かぎ手を作ってから蹴り上げる。
できる人は、亮掌と同時。かぎ手を後ろに振り上げながら足を蹴り上げる。
図38~39
右足はやや遠くにかかとから着地する。
図39
右足を前に着地、足先を中に入れる。右手はそのまま。
左肘を曲げて胸前に下ろし、掌心は下に向ける。左掌を見る。
図40
上体を左へ90度回し、両足をかがめて馬歩を作る。
同時に左掌は前へ左へと平らに、つかむように拳にして腰横へ引く。
右かぎ手は拳に変え、腕を伸ばし、体の後方から右へ前へと平らに振り、体の前に来た時、肘を曲げ、肘先を前に向ける。
肩の高さで拳心は下向き。肘先を見る。
要点
両手を振り回す時は立円を描き、動作を連貫させる。盤肘の時はすばやく力を入れ、右肩を前に送る。

覚書)
図39
左手下りてくる。体を右に回す。高い右弓歩。
図39~40
39の状態から馬歩になる足の力を利用して打つ。
左手で相手の手を引き込み、右肘で打つ。
右前腕の内側で左へ打つので、肘はかなり曲げる。
右肩を前に出し、左拳を後ろへ引く。
17歇歩掄砸拳
図41
重心をやや高くし、右足先を外に回し出す。
右手を胸前から上へ右へと伸ばして回す。
左拳は下へ左へと伸ばして回す。右拳を見る。
図42
動きを止めずに、両足の前足裏を軸に、右後方へと体を180度回す。
右手は下へ後ろへと振り回し、左手は上へ前へと、体の回転にしたがって動かす。
図43
そのまま両足でかがんで歇歩を作る。
左手は体が低くなるのにしたがって、押さえつけるように振り下ろす。拳心は上向きで、腕はやや曲げる。
右手は伸ばして上に持ち上げる。左拳を見る。
要点
手を回す動作は、連貫させて完成させ、立円を描く。
歇歩は完全にかがめて交差させ、左足の腿とはぎをぴったりとくっつけ、臀部を左ふくらはぎの外側につける。
膝関節は右ふくらはぎの外側にあり、かかとを上げる。
右足先は外側に回し出し、足裏全部を着地する。

覚書)
図40~41
このままでは広いので、右足を少し寄せる。
体が右に回る時に、自然に寄せる。
回す時には手首を曲げない。全体が一本の棒になったように大きく縦に回す。
できれば上に立ち上がらないようにする。
図42~43
両腿を合わせる。その後そのまま下に沈む。
図43
右腕は真後ろに。
左拳は下に打ち下ろす感じで。
左拳の甲で打っているので、左肘は少し曲げ、右手は伸ばす。
かがんだ時、右足はあまり寝せないように、膝を立てる。
左足の上に座っているが、左足は地面からわずかに離れている。
相手の斜め右からの攻撃を、ぎりぎりのところでよけているところ。
体を右にひねる。