えいじま義雄の蓮風便り

「蓮」の花と薫りのように清く「義」一筋に政治の道を貫きます

2019/10/29 16:43<置き忘れて来た昭和の心。>

 

 時代がどんどん過ぎて行きます。私は昭和15年生まれですから子供の頃にはまだ「愛国心」という言葉が残っておりました。映画やテレビ・ラジオの放送も、音楽番組も大衆が喜ぶ娯楽番組は人情味溢れる物ばかりで、町内の中も隣近所の付き合い方も人情味が溢れておりました。しかしながら現在は日本列島全体に「愛」と「情」の2つの文字が薄れ、消えている感じがしてなりません。

 

 あの国民的人気のあった葛飾柴又とら屋の寅さんが主人公の下町人情ドラマ「男はつらいよ」の寅さんを演じた主演の渥美清さんが亡くなりドラマが終了となって随分経ちますが、あのほのぼのとした情溢れた雰囲気が日本の伝統の味だったような気が致します。昭和20年代から50年代までの日本は全体が「とら屋」さんの座敷のように人情味に溢れておりました。どこにでも元気で人の好いおじちゃん、おばちゃんが居て、隣近所との付き合いも深く、兄弟姉妹仲良く笑ったり喧嘩もしたり、涙を流したりしたあの時代は過去のモノとなってしまいました。

 

今では人間同士の心の中には「愛」と「情」が消え、どこでも無味乾燥で殺伐とした社会になっているような感じがしてなりません。なぜこのような世相になってしまったのでしょうか。その原因は政治でも教育でも社会でもありません。悪くしていったその原因はひとり一人の人間の心であり、各々(おのおの)の個人の責任です。心の中だけは政府や行政ではその心の中を左右する事は出来ません。

 

法律や道路や建物は作れますが、ひとり一人の人間の心の中までは管理出来ません。暖かい家庭や家族、町内会、職場はひとり一人の人間がお互いに「愛」と「情」がその心の中に無ければ成り立たず、殺伐とした人口減少まっしぐらの高齢化社会にしてしまったのです。

 

「愛」を知らないから恋もしない、結婚もしない。やる気も無く、目的も無く、親が残したお金とモノで引きこもって暮らしている人間が増えています。最近話題のある書物によれば「ひきこもり」の日本国内での人数は政府発表の100万人ではなく500万人にもなると警鐘を鳴らしています。この500万人もの人達が再度社会(職場)に復帰出来れば、人手不足も解消出来、日本の国力発展に大きく貢献出来るはずです。

 

この「ひここもり」数の増加も政府や市役所の責任ではありません。異論・反論はあるかと思いますが、これは個人の問題です。甘やかされ、厳しさの体験も無く育ててしまった結果です。物とお金至上主義で大切な人情、愛情を我々はどこかに置き忘れて来てしまいました。