えいじま義雄の蓮風便り

「蓮」の花と薫りのように清く「義」一筋に政治の道を貫きます

2020/02/26 17:33<リージョンプラザ中ホールでの加来先生の講演の感想>

 

 先日、前島密翁研究の第一人者であり、歴史学者で小説家でもある加来耕三先生の講演会とパネルディスカッションを拝聴しに行って参りました。その感想を申し上げますと、加来先生自身、前島密翁に成り切っていると思われる位、前島密翁の人間性、発想、構想力の全てが乗り移っている位深く調べ研究されて来た事が満席の聴衆の心に伝わって来ました。

 

 又、加来先生は前島翁は明治維新の日本の近代化を一番早く徳川慶喜に、幕臣の中でも堂々と漢字の廃止など申し立て、教育こそ国家の基本である事を訴え出ていると力説されました。

 

その後時代が明治になると新政府の官僚として東京遷都、鉄道憶測(おくそく)の起草、郵便の新制度、陸海運送業、商船大学、新聞の育成、郵便貯金、訓盲院の設立、東京専門学校、電話の開設、北越鉄道、海員擁済会、生命保険会社の設立、その他国の発展の為に非常に多くの事に対して努力、貢献された人であるにも拘らず、何故これだけの人物をもっと日本全国の国民に、生誕の地である上越市は元より新潟県民が前島密翁の活躍を探求し、そこから現代社会に役に立つ事を学ばないのか、とも言われました。

 

 前島翁は只「郵便の父」だけでは無く、もっと広く様々な外国との条約の事までや、この国の経済の先までを提言して来た事は、今現在の日本の状況を考えると、この国の未来は崩壊の方向に歩んでいた幕末に似ていると思えてなりません。こんな時代であるからこそ、日本に今必要な人物はもう一度前島密翁から学ぶべきである、と加来先生は真剣に語られましたが、私達はもっともっと、信念、志、理念を明治人に本気で学ぶべきであると強く感じた勉強の一日でした。

 

 前島翁のあの強い信念はどうして生まれたのか、益々興味を感じた講演会でした。