えいじま義雄の蓮風便り

「蓮」の花と薫りのように清く「義」一筋に政治の道を貫きます

2021/02/15 20:39今、我が国が直面している悲しい問題

 私は、この国を信用して生きて来ました。アジアの中の一等国、必ずコロナウイルスの予防薬を国産で開発できると思っていました。まさかインドや中国に先を越されるとは思いませんでした。日本はアジアの中でノーベル賞を一番多く取っています。また今まで北里細菌研究所は、色々な伝染病のワクチン開発も行って来ました。昔、肺病は死の病と言われる程恐れられていましたが、上越市四ケ所出身の柳澤謙博士は、結核予防研究の第一人者として活躍され、肺結核予防薬乾燥BCGワクチンの製造方法を発見され、日本国民のみならずアジアの人命も数多く守って下さいました。また後藤新平と言う政治家は愛知県医学校(現・名古屋大学医学部)卒の方ですが、日清戦争後において、細菌による伝染病の死者が戦争による戦死者より多い事を知り、軍部を動かし、帰国する全兵士を一定期間隔離診察する事を決行し、当時流行していたコレラ等の伝染病を水際で食い止めたと言う功績の大きい政治家でした。

 では、今なぜ国産のコロナワクチンが日本で製造できなかったのか?日本には、民間と東大医学部を中心とした国立感染症研究所(旧国立予防衛生研究所・第5代所長は柳澤謙博士)があります。今まで様々な病気やインフルエンザのワクチン開発は、民間製薬会社でも行って来ましたが、高額な研究費を掛けているにも拘らず全部が全部に予防効果があるわけではありませんでした。そんな中裁判で訴えられ、製薬会社が敗訴し、膨大な賠償金を支払わされたのです。その為に研究開発を休止し、日本が世界中でも進んでいたはずの予防医学が停滞したのです。そんな時の為に国立感染症研究所が有るはずなのですが、東大や官僚体質の一番悪い面が出て、責任の重い部分は民間にやらせると言う、ご都合主義の東大医学部卒の権威万能主義者の一番いやらしい体質が、今回またハッキリと出た感じがします。

 あの後藤新平翁のような先々を見極め責任感のある人物の不在が、今の我が国の医学界、政界が直面している問題の表れではないでしょうか。本当に国民の命を預けられる政治家や、医学の基礎研究を行う柳澤博士、野口英世博士の様な人物がいなくなったのかと思います。