北陸新幹線の開業によりこの地域の交通 立地条件は、国内有数の好地位にあります。又、観光面での素材も有りあまる程あり、今後この上越の発展には大変期待が持てるものであります。 この事を念頭に置きながら、先日訪問した観光の先進国スペインを観てきた感想を申し上げます。
まずスペインの広さは、日本の2倍 人口は3分の1の4,700万人ですが、1年間の観光客は総人口の2倍の9,400万人に上ります。 我国はようやく1,000万人の目標を立て観光産業を重要政策に掲げ、安倍内閣では交流人口増を考え始めました。
私は50年前に一度スペインを旅行致しましたが、この国を何故世界中から人々が訪れ魅了されるのか、その理由を今一度この目で検証するために再度訪問して参りました。 その理由を私なりに纏め上越市に置き換えて考えてみたいと思います。
1. 国も地方も古い伝統・歴史・文化・風習を見事に保存し、それを誇りにし継続を頑強に守り続けている、そこが魅力だと思います。

2. ヨーロッパで随一800年もイスラム教徒が支配し、イスラムの文化が成熟していたが、ローマ帝国の力によりキリスト 教徒がその後支配したため、2つの宗教文化が混合し建築物やあらゆる風俗・習慣の色彩が多彩で、発想の豊さが個性的な感じで飽きさせない面があります。



3. 17世紀イザベル王女の時代がスペインの黄金時代コロンブスの新大陸の発見など大航海時代を迎え、イベリア半島からアフリカ・ヨーロッパ・中近東・インド・東南アジア・太平洋諸島・北米・南米を植民地にしたため、あらゆるものが例えば食文化一つでも実に幅広く魅了されているところがあります。
4. 雨量が少なく太陽の光が明るいため、芸術や人々の性格など全てのものが明るく感じ、ロシア・北欧・カナダ・北米の観光客はその太陽の明るさを求め訪れると思った。 その明るさが天才的な画家を生み、ベラケス、ルーベン、ゴヤ、グレコ、ピカソ、ミロ、ダリなど博物館、美術館、現在建築中のサクラダファミリヤ教会などは長蛇の観光客で溢れ、市街地中心部は真夜中まで人、人、人で活気に満ち溢れていました。


5. スペイン人はとにかく礼儀正しく、挨拶上手で温かく誰でも目が合えば「オーラ(こんにちは)、グラシヤース(ありがとう)、シエンド(ごめんなさい)」など言葉を掛け合います。 おもてなしの心を自然と持っているのも感じの良さを受ける一つでもあります。
さて、上越市は春日山、高田城跡公園、日本海、光が原、2Kmに渡る寺町の寺院群、神輿の川下り、榊原祭りなどや民族歴史博物館など観光政策に力を入れるべきだと思って帰国しました。
断っておきますが、税金を使う政務調査費は一銭も使っておらず、全て自費で廻り勉強して参りました。