人間の臓器は、非常に複雑で今日でも解明出来ない部分があります。政治の世界も、これ又、人間の臓器の様に複雑で怪奇な動きをするものです。色々なものがありますが、良いもの程、シンプルで分かり易く、多くの人に理解され、時間が経っても根強い支持者やファンがいます。
政治は難しいから政治学があり、大学でも政治を専門に学ぶ人、教える教授がいます。マスコミも中心となる花形は政治部です。しかし、我々一般庶民、有権者は、そんなに複雑怪奇な政党情報もなく、新聞、テレビの情報で政治を知る位です。
中国や北朝鮮は、共産党の一党独裁で、マスコミも党の傘下、言論の自由や報道の自由、政府や党の批判、反対意見も言えない体制です。過去の旧ソ連やその周辺の東欧諸国もそうでしたが、今は民主化されており、それぞれの国で国民一人一人が投票権を持ち、政治に参加しています。
日本も明治に入ってから国会が出来て、国民が主役の政治体制となり、今では世界でもトップクラスの民主国家となりました。与党と野党に分かれて、どちらに投票するか、イデオロギー、政策、公約を材料に判断しますが、国民が今一番良く分からないのが、野党政党の中身の実態です。昨秋の選挙もそうでしたが、最大野党の民進党が分裂したり、東京が中心の希望の党、大阪で生まれた日本維新の会、自由民主党幹事長経験者の小沢氏の自由党、その他に国民の声、沖縄の風、そして立憲民主党、日本共産党、社民党、市民連合など、その野党の党の一番の要、綱領が我々有権者は何も分かりません。
シンプルで分かり易くなければ、良い物は生まれません。力も発揮できません。自由民主党と公明党の連立政権対、オール野党なら一度も分裂もせず党名も変えないで政治活動を行っている日本共産党に与して、新しい党名で新党を一つにして、日本の二大政党で国民に信を問う方が良いと思います。少数の国会派閥や政党政治の国会では、無所属では何も出来ないと思います。地方自治は政党政治ではないので、実力があれば市当局に一人でも政治力を発揮できますが、国会や県議会は一人では絶対に無理です。
野党は政治家としては楽です。自由民主党(時の政権)を批判し、反対のための反対論をまことしやかに、出来もしない理想論、絵に描いた餅の政策ビラを餌にポピュリズム、大衆受けの良い演説やビラを蒔き、政権批判さえ上手ければ政治家をやれるのですから、そう言う集団を作り、その指導者であれば、それでいいし、それで食べられるのです。
しかし、本当の政治家なら、国民の為に天下国家の議論をして下さい。政権与党のあら探しと悪口三昧で生業を立てているのは如何なものでしょうか。