えいじま義雄の蓮風便り

「蓮」の花と薫りのように清く「義」一筋に政治の道を貫きます

2016/07/13 23:22 『保守政治の欠点が表れた今回の選挙』

 参議院選挙が終わりました。

 

 中原八一氏と森ゆうこ氏の『保守」対「革新」の戦いでしたが、新潟県では革新の森ゆうこ氏が勝利しました。

 全国的に与党(保守)が大勝致しましたが、新潟県は安倍総理が3度も選挙応援に来県されたのに、結果的に2000票差で中原氏は涙を流しました。

 

 森氏勝利の最大の要因は、上越市の野党統一連合の党員と無党派の一般市民による結束と努力、行動力が保守陣営を遥かに上回った事で、県内で最も多い8113票の大差を付けました。

 保守陣営のとっては結果的に、この上越での大敗が全体の勝敗を決定してしまったと言うことになりました。

 

 新潟選挙区では2人区から1人区となり、中原氏は自民党、公明党の公認と推薦を受けての選挙でした。

 中原陣営の選挙戦を見ると、特に自民党の党風と実情は、上から国会議員、県議会議員、市議会議員の順で序列がハッキリしていますし、歴史も古のですが風通しが悪く、私のような市議会議員風情が、自民党県連会長のいる選対会議で自分の意見を述べるなどという場も無く、ただただ上位からの命令のみがくるといった状況です。

 

 そして、「政争」という言葉がある通り、六区の自民党幹部は一枚岩ではなくお互いにライバルですから指揮、命令も独善的です。会議は論議の場では無く、報告のみでまったく熱意や活気、闘争心を感ずることも無く、戦略・戦術なども何も無いという有様です。

 

 中原氏の敗北の原因は、自分の政治家としての魅力、哲学、カリスマ性で自分個人の組織をこの上越市に作り、中原派で選挙を仕切ることが出来るように「組織」と「人材」を、これまでの6年間で作り、育ててこなかったことです。

 

 自前の組織を持たずでは野党連合、特に日常活動するプロ集団、共産党や連合の組合員の選挙プロたちには勝てません。

静かで大人しい保守の集団は、結束力も弱く、増して高齢化が進み厳しい気迫が求められる政争の中では到底、革新陣営を追い落とすことなど出来ないのです。

 

 今後、この保守の中に革新思想や情報などに精通し、しっかりとした国家観を有し、先々を見通し行動ができ、厳しさの中に深い情のあるような人間的魅力のあるリーダーが現れることを切望してやみません。

 

 このままでは、上越市の保守政治の終末が来るかも知れません。

次の国政選挙、市長選挙などまったく予知せぬ結果が表れるかも知れません。貴方はどう思いますか?