えいじま義雄の蓮風便り

「蓮」の花と薫りのように清く「義」一筋に政治の道を貫きます

2021/03/16 12:26 <国政の論議、あの程度で良いのか!>

 モリトモ、カケ学園、桜を見る会、安倍前総理追及に終始していたあの国会、次に起きている不祥事は大臣、副大臣クラスへの高額会食接待、そして菅総理の息子の会社が総務省の管理者を会食接待を行っていた事が週刊誌に暴露され、これが野党の質問のネタにされると言う、相変わらず国会議場は品の無い週刊誌の記事が政治論争の課題だけの場となっております。

 はたして週刊誌ネタばかりに振り回されて、後追いばかりしている国会は如何なものでしょうか。このままでは衆・参の本会議はともかく、予算委員会のメンバーは全員週刊文春&新潮の記者に総入れ替えした方が手っ取り早いのではないでしょうか。

 政治という高い使命感のあるもっと崇高な中身の濃い議員の激論の府であるべき議場なのに、与党も野党もあまりにも国民目線の感情との格差がありすぎます。国会議員の本来の仕事であります外交、防衛、経済、福祉など幅の広い分野で将来的な政治の方向性についての論争を横に置き、週刊誌のネタの善悪、真偽ばかりを論争の争点にしていては、政治家や政治そのものへの信頼関係も徐々に薄れ、期待もしなければ関心も無く、大切な政治や選挙に対し冷めた人達が倍増しているような感じがするのです。

 「鶏が先か卵が先か」の争いがあったように、政治家の質が低下しているのか、選ぶ側の質が問題なのかですが、真剣に考えると本当に日本国の将来に一抹の不安を感じてなりません。

 あの44年間の明治の世は、欧米諸国よりの遅れを100年分取り戻した、あのエネルギーを持っていた国民性や高い精神力はいったいどこに行ってしまったのでしょう。地方の貧乏下級武士や農家生まれの若い人達が黒船と共に来た近代兵器を持った異国民の植民地的侵略攻勢を感じ取った幕末から明治にかけ、大勢の日本各地のリーダー的な人達が新しい文明開化と富国強兵の独立国として当然の自治権を国民の手にして、国を生まれ変えたのが国の政治家と経済人、教育者達のリーダーでした。 一家の家も家長、柱になる人、リーダーが力を持っていました。

 

 もう一度良いモノは残し、学び、継続する事を真剣に議論すべきです。そろそろ品の無い週刊誌の政治論争からは抜け出すべきだと思いますが、如何でしょうか。